セットしてボタンを押せば、
ただし困ったところもあって、
機械のなかを掃除できない。
毎日コーヒーをいれているだけでも、
なにかしら汚れが溜まってくる。
でも汚れを取り除くことが困難であるためそのままになり、
そのような経緯があって、
職場のコーヒーメーカーを捨てた。
7年間がんばってくれて、
もうくたくたにくたびれていた。
新しいコーヒーメーカーは買わないことになった。
お茶は職場で用意するけれど、
そういうことになった。
させていただいた。
ところが、である。
コーヒーメーカーはなくなったけれど、
ドリッパーとフィルターをもってこればよいだろ
偶然職場の戸棚からドリッパーとサーバーが出てきた。
めでたくコーヒーは職場の飲み物として残ったのである。
コーヒーはコーヒーメーカーじゃなくても作れるんですね
と言った
かつてわたしも
電気釜でなければ米は炊けないと思っていた。
機械が減ると頭と手が活躍する。
コーヒーメーカーを捨てたのは、
コーヒーメーカー1個分、頭の中にも空間ができた。