
早くに(1歳11ヶ月)父を亡くし、結婚するまでずっと母と二人暮らし・・
(よく行っていた井上百貨店、来月で閉店😢)
「信州から出ることはない、いや、松本から出ることはない」
と思っていたのに、気が付けば松本を離れて暮らしている方が長くなり
実家も2018年に売却して、現在は、ご縁があった方が立派な家を建てて、暮らしている。
今、私と松本を繋げているのは、両親が眠るお墓のみ。
しかし、「繋がっている」のは「目に見るもの」だけでなかった・・それは「言葉」。
松本で暮らしている時は、当然「松本の人」と接しているので、会話に違和感がない。
「車、どこに停めただ?」(車、どこに停めたの?)
「前での駐車場」(前の駐車場)
または
「ずくがあるねぇ」(やる気があるね)
「違うだ、ごしたくて」(違うよ、疲れてるよ)
これらの会話、高校卒業をするまでずっと「標準語の会話」だと思っていたので・・「方言」と知った時は、かなりびっくり!
その後、結婚して名古屋に住むようになり、今では「これは名古屋弁なのか松本の方言なのか」とごっちゃになるぐらい「方言生活」にどっぷり。
そんな、標準語だと思っていたのに実は「松本の方言」だった…ってことがわかってきた私なのに
最近「えっ!これも方言だったの?」とびっくりすることが。
「洗濯物をよせる」
先日、トモダチとお茶をしたが
(お茶の写真がなかったので、その時のコーデ)
会話が弾んで帰りが夕方近くになり、ベランダに干した洗濯物が湿気っちゃうことを心配して、私がポツリ
「(在宅勤務の)ダンナ、洗濯物、よせておいてくれんかなぁ」
そしたらトモダチが、一言。
「うちは旦那、洗濯物干すとき、(竿に)寄せて干すんだよね」
って、明らかに私の中で会話が噛み合ってない。
(ご主人が洗濯物を端に寄せて干す心理も興味があるが)
そこで気づく・・「洗濯物をよせる」ってもしかして方言??
なので
「ねぇ、”洗濯物をよせる”って”洗濯物を家の中に入れる”ってことなんだけど・・これって方言??」
と三河出身のトモダチに確認したら
「うん、多分、方言。洗濯物は"取り込む"っていうもん」
方言だったんだ!!
「松本の方言が標準語」ということから脱皮できたと思っていたのに・・(笑)。
今の松本の若い人は、私が住んでいた時より「松本の方言」を使わないらしい。
では、これらは今、どうなっているんだろう・・この言葉が「標準語」だと信じて疑わなかった
・夏休みの「水くれ当番」(花木の水やり当番…今はないか)
・給食お当番さんが食べ終わった後にいう「いただきました」(ごちそうさまでした)
昨今の凄まじいSNSの発達なのか、地域が近くなって方言が失われている気がする。
名古屋も「みゃーみゃー」言っているのは、元名古屋市長さんぐらいで、私の周りはほとんどいない。
と、言いつつも…我が家は夫が学生時代に信州で過ごしていたこともあり
『これ、おぞいから捨てるわ』
(状態が悪いから捨てる)
とか
『鍵、かった?』(鍵、かけた?)
普通に通じている(笑)。
新しい言葉もいいが、松本の古い言葉はひとつでも多く残って欲しいなぁ…住んでいないけど、私のエゴなのである
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