天皇陛下からのメッセージです。

 陛下のお言葉は16日午後、お住まいの御所でビデオ収録され宮内庁から報道各社に提供されました。

 天皇が自ら、メディアを通じて国民にお言葉を伝えるのは異例のことで、こうしてビデオ映像で国民に語りかけるのはもちろん初めてのことです。

宮内庁によりますと、陛下は皇后さまと共に甚大な被害に深く心を痛めていて、国民にメッセージを発表することを決められたということです。(16日16:45)




「この度の東北地方太平洋沖地震は、マグニチュード9.0という例を見ない規模の巨大地震であり、被災地の悲惨な状況に深く心を痛めています」

 「地震や津波による死者の数は日を追って増加し、犠牲者が何人になるのかも分かりません。一人でも多くの人の無事が確認されることを願っています」

 「また、現在、原子力発電所の状況が予断を許さぬものであることを深く案じ、関係者の尽力により事態の更なる悪化が回避されることを切に願っています」

 「現在、国を挙げての救援活動が進められていますが、厳しい寒さの中で、多くの人々が、食糧、飲料水、燃料などの不足により、極めて苦しい避難生活を余儀なくされています」

 「その速やかな救済のために全力を挙げることにより、被災者の状況が少しでも好転し、人々の復興への希望につながっていくことを心から願わずにはいられません」

 「そして、何にも増して、この大災害を生き抜き、被災者としての自らを励ましつつ、これからの日々を生きようとしている人々の雄々しさに深く胸を打たれています」

 「自衛隊、警察、消防、海上保安庁を始めとする国や地方自治体の人々、諸外国からの救援のために来日した人々、国内の様々な救援組織に属する人々が、余震の続く危険な状況の中で、日夜救援活動を進めている努力に感謝し、その労を深くねぎらいたく思います」

 「今回、世界各国の元首から相次いでお見舞いの電報が届き、その多くに各国国民の気持ちが被災者と共にあるとの言葉が添えられていました。これを被災地の人々にお伝えします」

 「海外においては、この深い悲しみの中で、日本人が、取り乱すことなく助け合い、秩序ある対応を示していることに触れた論調も多いと聞いています。これからも皆が相携え、いたわり合って、この不幸な時期を乗り越えることを衷心より願っています」

 「被災者のこれからの苦難の日々を、私たち皆が、様々な形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います。被災した人々が決して希望を捨てることなく、身体を大切に明日からの日々を生き抜いてくれるよう、また、国民一人びとりが、被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ、被災者と共にそれぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを心より願っています」






陛下も述べられたように秩序ある日本人に世界から感嘆の声があがっています。

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被災地では氷点下を記録し、この寒さは金曜日まで続くそうです。
今年ほど春が待ち遠しい年はありません。

寸断された道路も必死に整備されています。
海からも港の整備がなされ大量の物資の輸送も可能になったということです。
新潟、秋田、青森ルートでの輸送も始まったそうです。


一般の方からの物資の寄付も地元の県を窓口に受付が開始されるようです。
何をどのくらい寄付できるのか具体的に伝えて下さいとのことです。

不足しているのは紙おむつ(幼児、大人用)女性用ナプキン、下着類、タオル、バスタオルなど衛生用品類

まずは地元の県に問い合わせてください。