香り(嗅覚)は、
5感(視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚)
の中でも、もっとも記憶と結びついています。

「香りがたどり着く脳の場所」と、
「記憶をつかさどる脳の場所」が隣接しているためです。

香りの刺激が脳へ伝わるスピードは、0.2秒以下。
痛みの刺激は、0.9秒あるいはそれ以上なので、

「香りは、一瞬で心身をシフトする」
といわれています。


夕べ、発熱した息子の横で寝ていたら、
体にかけた毛布の香りから、ふと、母を思い出しました。

子どもの頃、霧吹きをしてアイロンをかけていた香り。
アイロン仕上げ剤の香り。

なぜ、毛布からその香りがしたのか、
不明ですが、

本当に一瞬で、
子どもの頃に戻りました。

実家の和室で
アイロンをかけていた母の傍らにいた、
幼い自分に戻って、

なんだか、泣けてきた。

この涙は、悲しくて泣くのではなく、

癒しの涙。
最近、なんだか、疲れていたのよねあせる


母は、もう70代のあばあちゃま。
ここ最近、短期記憶が抜けてきて
心配なことが、増えてきたのだけど、

記憶の中の母は、今の私と同じくらい

の年齢で(いや、もっと若いかも)にひひ、私をやさしさで包んでくれた気がしました。

癒しの香りは、なにも精油だけではありません。

私は、ロウソクの火が消えた残り香をかぐと、
とても幸せな気分になります。

これは、子どもの頃に誕生ケーキのローソクを吹き消したあとの香りの記憶。。



あなたを癒してくれる香りの記憶は、なんですか?