中西保志さんの歌で「最後の雨」って歌がある。

 

この歌…すごい物語がある。

かなり深くて,でもせつなくて,わりきれなくて

多分こんな感じ。

 

友達以上恋人未満の2人。

ある晩,彼は心身ともに疲れたことを

自分でどうしようもなくて,彼女を訪ねた。

彼女は彼のことが好きで,落ち込んでいる彼を

癒してあげたいと思い,一夜を過ごした。

彼女は「恋人」であると思いながら

彼からの言葉を待っていた。いつか言ってくれるはずの言葉を…

でも彼は「言わなくてもわかっているはず。いまさら言わなくたって

彼女はわかってくれる」と信じ切っていて…

彼女は言葉を言わず,あの晩と同じように過ごしていく彼の本心を

わからなくなった…そして,そのやり切れない気持ちを

他の男の人に打ち明けてしまう…そしてあの晩のように

今度は癒されたいと,全てを預けてしまう。

彼女はそんなことをしてしまった自分を許せず

でも,何も言ってくれない彼のことも待ちきれず

彼とは違う彼と,これから生きていくことを選ぶ…。

彼は,突然の彼女の告白に戸惑うばかり。

そして雨の中去って行く彼女を見送り

彼女を失った大きさを知り,彼女を引き留められなかったことを後悔する…

 

こんなシチュエーション,意外とよくあったりして…