2日目の夜。
みこ『いてて…』
みこは、十兵衛との戦いで受けた傷の手当てをしていた。
テン『あの時の十兵衛さんの技…回転をかけて威力を高める類いなんだろうね』
みこ『うん…物凄い回転だったよ…』
テン『残り4日…十兵衛さんに勝てるように頑張らないとね‼』
みこ『俺が…。十兵衛さんに勝つ…』
。。。
3日目。
みこ『お願いします!』
十兵衛『いつでも良いで御座るよ!』
みこは、2度目の十兵衛との対決に臨んだ。
みこ(真っ向にぶつかっても、攻撃は当たらない…。そんなの当然だ。
相手は攻撃を避けるんだから)
スッ。
みこ(それなら攻撃の隙を作るしか無い‼)
十兵衛(ライフルで御座るか…。みこ君の武器で御座るな)
十兵衛(みこ君の本当の力…拙者に見せてみろで御座る‼)
みこ『「レインショット」!』
十兵衛『水の弾丸で御座るな!』
バッシャーンッ!
ヒュン!
十兵衛は、横に交わした。
みこ『まだまだ‼「連続レインショット」!』
ドドドドドドッ!
バッシャーンッ!バッシャーンッ!バッシャーンッ!
十兵衛『フッ、闇雲に撃っても当たらないで御座るよ‼』
ヒュン!ヒュン!ヒュン!
みこ『別に闇雲に撃ってる訳じゃ無いさ…』
スッ。
みこは、ライフルを仕舞いナイフに切り換えた。
十兵衛(今度はナイフ⁉)
バリバリー!!
みこ『「サンダーナイフ」!!』
ゴゴゴゴゴッ!
十兵衛『ぐおっ…!』
ドーンッ!!!
みこは、レインショットにより濡れていた地面にサンダーナイフを突き刺し、電流を一気に流し込んだのだ。
シューウ…
十兵衛『これは一杯食わされたで御座るな…』
十兵衛『昨日の反省点を活かした見事な攻撃だったで御座る!』
みこ『ありがとうございます‼』
2度目の勝負で、十兵衛に一矢報いる事に成功したみこ。
そんな風に4日目…5日目という風に経過していく。
そして、6日目…十兵衛との最後の対決。
十兵衛『今のところ、2勝ずつで御座るな』
みこ『はい…!
次に勝って、今度こそ勝ち越します!』
十兵衛『拙者も最後は少し本気を出させて貰うで御座る』
みこ『まだ本気じゃ無かったんですか…?』
十兵衛『みこ君は、まだまだ経験不足が否めないで御座るからな。
しかし、この短期間の修行だけでも君の力は拙者達の予想を遥かに越える成長を見せているで御座る‼』
みこ『拙者達…。ってことは…』
チラ。
金帥・銀帥『…。』
テン(みこの成長スピードは、この少竜寺の師範代でさえも予測を上回っていたという訳か…)
テン(勿論、僕も……驚かされるくらいだ)
十兵衛『では、行くで御座るよ!』
みこ『今度は俺からの先攻じゃ無いんですね』
十兵衛『本来のバトルでは、先攻や後攻は先に動いた者によって決まる』
十兵衛『これまではみこ君に先手を譲っていたで御座るが…最後の戦いは真剣勝負でやるで御座るよ!』
みこ『はい!そうこなくちゃ!
俺…本気の十兵衛さんに勝ちます!』
金帥『では、公平なバトルにする為に、私が審判をしましょう』
金帥『十兵衛さんvsみこさん…。
試合開始!』
次回へ続く!
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