すぴかは、マーキュリーロストの下界に降りた。
すぴか『旅に出掛ける前に。まずは、あの子達にも挨拶していかなきゃね』
。。。
(マーキュリーロスト・南の街)
マーキュリーロストは大きく分けて4つの都市があり、東西南北の全ての方角に位置する街がある。
正確には5つ“だった”
その東西南北の街の中央に位置する「中央の街」と呼ばれる都市があった。
その都市は全ての都市の中で最大の面積を誇り、栄えていた。
だが、3年前…その都市は“消滅”した。
原因不明の大消滅を人々は「ロスト」と呼び、現在では崩壊したその中央の街は「消滅の都」と呼ばれている。
すぴか(大消滅ロストは、やっぱりロストスターを誰かが取っちゃって起こったことなのかな?)
すぴか(アナは確か闇の世界の住民の仕業かもしれないって言ってたけど…)
「ロストスター」
マーキュリーロストの環境を保つ宝玉とされており、東西南北4つの街にそれぞれ保管されている。
「闇の世界」
マーキュリーロストの地下に存在する、邪悪なエネルギーを持つ戦士が住まう世界。
その世界は、欲望。
そして、力と金で成り立っており
消滅の都が誕生後…その世界の住民が増えたという噂がある。
理由はこのマーキュリーロストへの絶望。
すぴか(消滅…。その内の犠牲者でもあるのが、アキラ達……)
アキラ『ん?珍しいな、お前からこっちに来るなんて』
すぴか『えへへ。みんなに挨拶しようと思って』
マサヒト『どうしたんですか?』
アナ『あら、何?』
すぴかは、3人の人物の元を訪れていた。
アキラ、アナ、マサヒトはすぴかを手助けしてくれている人物である。
すぴか『私…異世界に行って修行の旅をすることになったんだ!』
マサヒト『修行ですか♪』
アナ『しかも別の世界なんてね…星の使徒ともなれば忙しいのね(笑)』
すぴか『まぁ、これは私が行きたいと言ったんだけどね(笑)』
アナ『そうなのね(笑)』
すぴか『だから…3人にはお願いがあって』
アキラ『分かってるって。その間、マーキュリーロストの守護は俺たちに任せな』
すぴか『ありがとう!』
マサヒト『星の使徒、すぴかさんの頼みとあらば聞かない訳にはいきませんよ』
アナ『何たって私たちはすぴか直属のSPだもんね』
すぴか『うん…他の星の使徒や、アステロイド様も居ると思うけど、私が留守の間は、アキラ、アナ、マサヒトが頼りだよ』
すぴか(そう…アキラ達、SPメンバーと出会ったのは今から丁度3年前になる)
。。。
(3年前)
星の使徒達は、マーキュリーロストの中央の街で起こった大消滅「ロスト」の原因を掴むため「消滅の都」にやって来ていた。
コメット『イクシオンさん…まさか、また闇の世界の怪盗団が!?』
イクシオン『そんなはず無いわ。ユカリは確かにアステロイド様と一緒に食い止めたはずよ』
エリス『となると、この大消滅ロストはロストスターが原因では無いのかもしれませんね』
イクシオン『それはまだ分からないわ。私たちはその為に調査をしに来た』
すぴか『あの…アステロイド様も心当たり無いんですか?』
イクシオン『あるなら私たちに何か教えてくれると思うし…』
すぴか『そうですよね』
コメット『それにしても、街の原形を留めてないな…完全に荒れ地と化してるぜ』
消滅の都…。
ここで一体何が起こったのか!?
次回へ続く!
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