大阪吹田市江坂みきなクリニックのスタッフブログです
毎週水曜日はみきなクリニック眼科のお話
プールの後の、目洗い
何でするのでしょう？
水を介して、感染するウィルスや細菌が多数あります
代表的なものに、アデノウィルスによる「結膜炎」だったり、
コクサッキーウィルスによる「手足口病」だったり、
黄色ブドウ球菌による「伝染性膿か疹（とびひ）」があります。
このようなものの感染を予防するために、
プールには塩素が入っています
感染予防のための塩素の濃度は、
法律で、0.4ｍｇ/L以上1.0mg/Lを超えないようにと決められています。
プールで泳いだ後、
この残留塩素を洗い流す目的で、
水道水で洗眼するようになったようです
さて、水道水で洗眼は、どうなのでしょうか？
水道水は、浸透圧が低く、
塩素も含まれています（0.1mg/L以上）。
また角膜の表面には、
涙の層（角膜側から、ムチン層、水層、そして油層）があり、
それぞれの層の中には、
角膜の栄養・保護・感染予防に必要なものが
多数含まれていて、
この健常な涙液層を守っています
結論的には、
洗眼は、この涙液層も洗い流すため、
良くない行為だと考えられます。
プールではゴーグルを着用した方がいいですし、
プールの後の洗眼は・・・不要かもしれません
（みきなクリニックの考えです。）
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