第110回日本美容外科学会へ | 女医の気ままな美容日記

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先週の木曜は夜 診察を終えて東京へ新幹線

第110回 JSAS 参加してきました。

 

スレッドに注入、レーザー、ハイフの複合治療、

PRP、美容内科の診断治療などなど

どれも 内容が気になるものばかりで

とても楽しみにしていた学会です。

1週間前から プログラムで発表の先生方のホームページみたり

事前予習までして ルンルン 

 

いざ 会場に。。  人の多さにびっくり びっくり

若くて綺麗で華やかな女医さんがたくさん  

ブログで拝見するご高名な先生方も   キョロキョロ 

 

スレッド のシンポジウム

 

スレッドは引き上げでなく  引き締めであること

ここを十分に 患者様にお伝え理解が重要

 

スレッドといえば はもり皮膚科の吉田由佳先生ですが

吉田先生は 

「会場の先生方は 機会があれば どんどん糸を自分の顔に

入れた方がいいですよ~。」とおっしゃっておられました。

 

ヒアルロン酸が コンクリートなら 

糸は 中を支える 支柱の鉄筋 なので

垂れる前に 補強!

網目に何本でも。 入れて 入れて 下垂を予防!!

 

 

吉田先生のライブサージェリー は圧巻でした。

顔の片側  1分半くらいで糸をサクサク入れていく手さばきにびっくり

顔全体で 10本くらいの糸を ほんとに5分かからない速さで挿入されておられました。驚き

スレッドの挿入デザインも 

今まで私が入れていたのと少し違う耳側にも引っ張る挿入法など

目からうろこでした。

頭側の糸も 入れたことがなかったのですがよさそう。

 

スレッドは挿入デザインが肝ですので大変勉強になりました。

 

スレッド治療が不向きな患者様

✓ 皮膚が薄く 皮下組織が乏しい

✓ 下垂が大きい

✓ 頬骨が張り出している

 

皮下組織が乏しくなってくると引っ掛かりが悪くなり効果が乏しくなる

スレッドは引き締めなので下垂が大きすぎる方は切開の方が良い

アジア人に多い頬骨の張り出しがある方は挿入デザインによっては

垂れ下がった下方の脂肪を上方に移動させることで逆に顔が大きく見えてしまう事があるので注意が必要

 

スレッド治療をされた方の感想で直後は引きあがるが3か月もしたらもとに戻ってる?と感じる方が多いというアンケートもありましたが

糸は直後の引きあげが持続するのではなく

治療の本質は引き締め、下垂予防。

糸貯金 ? そのような説明の仕方が最も重要だと思いました。

 

その他 糸も様々な種類がでてきているので

それぞれの糸の特徴を活かした使い分けの方法など色々学ばせていただきました。

 

 

 

スキンリジュビネーションのシンポジウム

 

そこにあるのは 色素斑なのか 色素沈着なのかの見極めが重要!

 

色素斑 (レンガのようなもの) 

 ➡  破壊する ➡  レーザーなど

 

色素沈着 (煙のようなもくもくしたもの)
 ➡  AMCコントロール➡ スキンケア指導、内服、外用,など

      *AMC (activity of melanocyte ) 

 

メラノサイトの活動をコントロールしながら

色々なレーザーや IPL 、エレクトロポレーションなどで色素病変を改善していきながら

時々ニードルRFで 真皮のコラーゲンを活性させ真皮のリモデリングを行ったり

表皮基底層の安定化を目的としたレーザーを併用する

 

内服(トランサミン、ビタミンC、ビタミンE)

外用(レチノール、ハイドロきノン、シスぺラなど)

高濃度ビタミンC点滴 週2~4

などの保存的治療の併用も必要

 

美容内科のシンポジウム

 

GLP‐1ダイエットの話

美肌にする漢方の話

サプリメントの話

水素の話  などでしたが


印象に残ったのは

銀座よしえクリニックの  糖尿病専門医 青木晃先生のご講演

GLP‐1ダイエットのお話

 

去年発売になった 世界初 GLP‐1の経口剤

結論からいうと 適応のある患者様であれば痩せるそうです。

実際先生自身も試されており

先生のクリニックデーターでは 3か月投与で

5%以上の体重減少の方が 73%

10%以上の体重減少の方が 41%

 

効果が期待できない人

血中インスリン値がもともと高い

早食い、過食

糖質を沢山摂取する

重度の便秘

 

効果を上げる 投与方法をご教示くださいました。

早速当院スタッフが 2名 青木先生の方法で

内服開始するようですよ ウシシ

 

ヒアルロン酸注入のシンポジウム

 

2018年に de Maio 先生により提唱されたmyomodulation

ヒアルロン酸で筋肉の動きをコントロールすること

 

ボトックスと ヒアルロン酸の併用がより自然で確実な効果をだせる

 

表情筋は 

上げる筋肉(挙筋群)と 下げる筋肉(下制筋群)のバランス

で動いていて 加齢とともに下げる筋肉が優位になる。

筋肉の動きを見ながら上手くヒアルロン酸を注入することで

筋肉の補助となり 筋肉の過緊張をほぐし自然な表情になる上差し

 

ご発表されてた壇上の 

真白なドレスの真っ白な佐藤ももこ先生が 素敵キラキラでした

 

他にもたくさん学びましたが。。

 

PRP治療のシンポジウムびっくりマーク これがよかった!

座長はPRPF 生みの親の林寛子先生爆  笑

 

PRPに関しては 私の中での思いが沢山ありますので

またしっかり 書きたいと思います。

 

 

形成外科医ではないので会場内では 写真を撮る勇気がなく汗

ホテルの駐車場の柱ニコニコ

     

 

で、 これなら撮れる!と下向き ニコニコ

   一日目お弁当

 二日目お弁当

 

そして買って帰った

 崎陽軒

 

びっくり

唯一会場で 撮ったお写真ありました!

ふみ先生が送ってくれた~

先生 ありがとう~  ウシシ

 

 

ももこ先生私よりいつも小さく見えるんですけど。。

背高いですよね。

小顔だから小さく見えるのかなぁ~?

 

まだまだ 沢山書ききれないほど学びました。

まとめて日々の診療に活かして参ります!!

 

クリニックを休診させていただきありがとうございました。