さて、子宮口も十分開いたところで、
いよいよ、分娩室に入りました。
ここまでほんと長かった…。
お母さんは、陣痛室で待機。
お父さんや旦那さんと旦那さんの両親に、分娩室に入ったことを連絡していました。
この頃にも、まだ1分おき位のペースで陣痛はあったんですけど、破水してから痛みが少し変わったんです。
今までは、なんて言うか容赦の無い痛みだったのが、少し逃げ場ができたというか、唸り声が出るほどの痛みではなくなったんです。
…なんか出したい。
何か異物があるような、トイレでスッキリしないような気持ち悪いかんじに変わっていきました。
異物っていうか、ま、赤ちゃんなんですけどね。笑
ワタシが分娩室に入るちょうど前に、一人出産した方がいて、
助産師さんたちは大慌てでこちらの準備を始めて、ワタシは分娩台でしばし待機でした
少しして、準備ができて
まずはいきみ方の説明から。
陣痛がきたタイミングで、いきむ。
顔を少し持ち上げて、下腹部のあたりを見るようなかんじでいきむ。
限界までいきんだら、無理をせず、また息を吸っていきむ。
次の陣痛まで、少し休みながら待つ。
この繰り返しでした。
よし!やってやろうじゃないか
ついさっきまで陣痛で弱ってたのに、どこから力が湧いてくるんだろう。。。
何だか妙に武者震いしてました!
そして、いきみにいきみまくりました。
が、いきんでもいきんでも赤ちゃんは降りてきません。
助産師さんに
まだ降りてきてませんか??
今どの辺ですか??
と、何度も聞いてました。
が、
うーん、少しずつ降りてきてるんだけどね。髪の毛は見えてるんだけど。
とのこと。
か、髪の毛…
もっとがんばらなきゃ。
そこからさらにいきみ続けましたが、
結局一時間以上経っても頭は出てきませんでした。
ここで、先生から
お産がなかなか進まないので吸引しますね。
と言われました。
赤ちゃんの頭にカップを取り付けて、掃除機みたいに引っ張り出すと言うんです。
陣痛のいきむタイミングで、助産師さんが上からワタシのお腹を押し、下で先生が吸引して、もう一人の助産師さんがサポートしていました。
せーのっ!
の掛け声でワタシ含め4人がかりでのお産となりました。
と、その前にここで会陰切開をしました。
赤ちゃんが出やすいように、お下の1箇所ハサミで切るんですよ。。。
産む前はこれが怖くて怖くて仕方なかったんですけど、いざそのときになったら、割と大丈夫でした!
麻酔もしてくれたので、痛みもなかったし。
まぁ、チョキンと切られる感覚はありましたけどね。笑
で、3回目くらいのいきみで、何か硬いものを感じました。
もしかして、これが赤ちゃんの頭???
なんだか、わくわくドキドキし始めてました。
そして次の陣痛がきて、
せーのっ!
て、いきんだときに
助産師さんが、
はい、力を抜いてー!
すると、スルスル~っと何かが出てきました。
痛みはないけど、大きな何かが出る不思議なかんじ。
元気な女の子ですよー!
助産師さんの声が聞こえて、目の前にはおへそが繋がったままのチビちゃんがいました。
産まれたー!!
赤ちゃんだー!!
今にして思えば、
産んだ直後って、もうちょっと感動したり涙したりするのかと思ったんですけど、
ほっとしたっていうのが、率直な感想でしたね。。。笑
こんな感じのお産でした。
時間は夜10時を過ぎていました。
その後は胎盤を出して、
先生と雑談をしながら、切開したところを縫ってもらって(←こちらも麻酔をしていたので、ほとんど痛くなかったです)
初乳を飲ませました。
うちの両親と旦那さんの両親も分娩室に入って、みんなでビデオやらカメラやら撮りまくってました。笑
旦那さんは仕事で来れず、助産師さんから電話が来てたそう。
その時ちょうどさつま揚げ揚げてたそうです。笑
不思議と、産んですぐに陣痛ってなくなるんですよね。
でも分娩台から降りると、全身に力が入らなくて膝はガクガクするし、腕は上がらないし。。
写真を撮るのもやっとでした。
この日はすごく疲れてるはずなのに、興奮してたせいか一睡もできませんでした。