前回の東京滞在記はこちらからどうぞ。
ホテルで預けていた荷物を受け取り、3日間親しんだ美しい街を後にした。
タクシーで新宿駅南口にあるバスターミナル、バスタ新宿に向かってもらう。
16時頃、バスタ新宿で羽田空港行きのチケットを買い、「お急ぎください」という声とスタッフさんの誘導で無事バスの座席に身を沈める事が出来た。
ホッとすると同時にバスが動き出し、間もなく週末の新宿駅の前を通りかかる。
思わず車窓から写真を撮ってしまったが、ものすごい人出だ。
かつて東京に暮らしていた頃、何かと新宿に行く事は多かった。
多くの路線の駅が集まっているし、駅周辺だけで買い物や食事などの用事が完結してとても便利だったからだ。
*関西人的にはちょっとごちゃついた新宿は落ち着く、というのもある。
久しぶりに新宿の中心部も歩きたかったが、奥谷さんも「避けた方が良い」と仰られており、そのアドバイス通りに避けたのは正解だったように思う。
だけど、↑の写真の人たちも仕事だったり外せない用があったりで、仕方なくこの混雑に身を投じている人も少なくないはずだ。
私のように郊外で家にこもる者もいれば、こうして都会で生活を続ける人もいるのである。
人の生活はそれぞれであり、そこに他人が口を挟むのはどうかと思う。
バスは順調に走り続け、30分程度で羽田空港に着いてしまった。
行きはモノレールだからいまいち距離感が掴めなかったが、車で30分とは!
わが家から関空までもそれぐらいの距離なのだが、わが家はかなり郊外である。
*ちなみに難波から関空へは特急に乗れば38分程度である。
バスなら約50分程度らしい。
新宿という都心部から30分で着くなんて、かなり便利な場所にある空港なのだなぁ。
そんな羽田空港へはかなり余裕を持って早めに来た。
空港内を見物しようと思ったためである。
到着した時にも思ったのだが、かなり多くの店が閉店・休業中の関西国際空港と違い、羽田空港はまだ多くの店が営業していて賑やかだ(もちろんそれでも平常時とは違うだろうが)。
早々とチェックインを済ませ、いざ見物開始である。
空港と言えばその地域ならではの名物を味わえる食の店やお土産店も楽しみである。
あまり前知識は無かったが、かえって「こんな店もあるのか!」と楽しめた。
*今回の「東台旅行(東京の台湾を巡る旅)」にちなんで空港内にあるらしい千疋屋でフルーツでも…と思ったら、残念ながら見当たらなかった(地図で確認したところ、全く違う場所を探していたらしい)。
**台北でよく行くフルーツパーラーの百果園は「台湾の千疋屋」と呼ばれる事もあるため。
ぶらぶら歩いていると、お土産店とLAWSONが合体したようなAir LAWSON発見。
ここもきっと海外から多くの観光客を迎えていた頃は賑わっていたのだろうなぁ…と思うとしんみりしてしまう。
↑機内で食べようとのど飴だけ購入。
そう言えばこの3日間、あまり東京らしいものを食べてなかったなぁと「てんや」へ。
*夫は東京の蕎麦を食べたがっていた。
次回必ず行こう!
↑「何でてんや?」と思われた方も多いと思うが、学生時代のたまのご馳走がてんやだった私…。
いや、あのクォリティの天ぷらがあの値段で食べられるてんやは本当にすごい!
地元の友達が東京に遊びに来た際には必ず連れて行っていたが、みんな「これすごいなぁ。ほんまにこの値段?」と驚いていたものである。
*大阪・難波にも支店があったのだが、近頃閉店してしまった…。
難波でもちょっと辺鄙な場所にあったせいだと思う。
もっと行きやすい場所にもう一度作ってくれ〜!
↑おぉ、蕎麦付きのセットがあった!
天丼は「上」や季節ものもあるけど、並が一番美味しい。
これは昔いろいろ食べ比べをした研究の結果(大げさか)である。
欲張りなので普段なら好物の天ぷら(例えば海老とか)がたくさん乗ったものにする私が言うのだから間違いない。
バランスが一番良いのよね。
てんやを後にし、最後にお土産をチェック。
こちらはもう閉店間際だとかでバタバタしていた。
そんな中、我々夫婦がかなり食いついた日本全国のお土産自販機。
これは関空にもぜひ設置して欲しい。
とは言え、見るだけなんだけどね…。
今思えば秋田犬グッズが欲しかった。
秋田犬、可愛いよなぁ。
やるべき事も見たい場所ももうなくなったので、保安検査を済ませて搭乗口へ。
…もう、本当に疲れ切っていたのである。
搭乗口へと歩いていると…
美しい夕陽が!
この3日間、本当に毎日良い天気で幸せだった。
そんな3日間の締めくくりに相応しい夕景を眺めながら、改めてそう思った。
↑東台旅行の締めくくりにマンゴーフラペチーノで乾杯。
いや、台湾産のマンゴーではないけどさ。
定刻通りに搭乗が始まり、座席で離陸を待っていたが、一向に飛行機が動く気配がない。
「何で?」と思っていると、機長氏からアナウンスが入った。
何と、機体に異常が見つかったので別の飛行機に乗り換えて欲しいと言う。
申し訳ないからお詫びに後から¥1000ずつ配らせて頂きますね、との事だった。
¥1000払うから早く帰らせてくれ、と思ったが(愛犬を早く迎えに行かねばならないし)、文句を言っても始まらない。
済まなそうな面持ちで謝り続けるCAさんたちを気の毒に思った。
ようやく再搭乗が始まり、例の¥1000を封筒に入れたものを手渡された。
無事に飛び立った飛行機は、あっという間に関西国際空港に到着した。
夫に「私が荷物を受け取って駐車場に行くから愛犬を迎えに行って」と言って荷物を受け取りに行くが、最後の最後で大ポカをやらかしてしまう。
夫に電話すると、どうやら駐車場の場所を間違えていたらしい…。
痛む足を引き摺るように別の駐車場に移動して、ようやく愛犬を預けたペットホテルの近くに駐車していたわが家の車を発見した。
3日ぶりに会う愛犬はやっぱり怒っていたと思うけど、甘えて抱っこをせがむ様子がとても可愛い。
やっぱりおまえが一番!
*飼い主バカです。スミマセン。
こうして1年ぶりの旅、約20年ぶりの東京旅行は幕を閉じた。
そして帰宅してから約1ヶ月経った昨夜。
ぽろりと足の小指の爪が取れた。
現地でも「そのうち剥がれるだろうな」と思っていたぐらい足が痛かったが、すでに新しい爪も生えている。
帰宅してすぐは「今がサンダルの季節じゃなくて良かった」と思うぐらい、内出血したり水膨れが出来たりしていたが、すっかり元に戻った(?)。