明日3月2日は2018年の元宵節です(旧暦なので毎年日にちが変わります)。
元宵節とは春節を過ぎてからの初めての満月の日であります。
日本で言えば小正月に当たる日なのだそうです。
年が明けて初めての満月をお祝いする風習なんて、何だかとてもロマンチックですよね。
中国の4大名著の1つである「紅楼夢」にもこの元宵節に関するエピソードが美しい文章で綴られております。
その元宵節ですが、台湾で元宵節と言えば何と言ってもランタンフェスティバル!でしょう。
毎年場所が変わる、台湾ランタンフェスティバルの2018年の会場はあの映画「KANO」で一躍有名になった嘉義です。
「KANO」以外にも、嘉義は阿里山へ向かう拠点となる街だったり、鶏肉飯が有名だったり、故宮博物院の南院があったり…と何かと魅力的な街でもあります。
もちろん高鐵(台湾の新幹線)も通っているので、台北や高雄からの移動もそんなに時間はかかりません(台南からなら台鐵の方が便利でしょう)。
ランタンフェスティバルの開催期間は明日3/2〜3/11ですので、この期間に台湾旅行に行かれる方は嘉義まで足を運んでみるのも良いのではないでしょうか?
「嘉義まではちょっと遠い…」と仰られる場合も、ランタンフェスティバル期間中は台北市内のいろんな場所(廟など)が美しく飾り付けられていますので、暗くなってからいろいろな場所をはしごして見物してみるのも楽しいですよ〜!
さて、本題はここからです。
やっぱり元宵節に台湾で体験したい事と言えば、平渓ランタンフェスティバルでの天燈上げではないでしょうか?
私は2016年に一度だけ参加しましたが(今年も参加したかった〜!)、1日がかりだし、行き帰りの激混みのバスに1時間ぐらい揺られねばならなかったり(しかも帰りはさらに激混みなのでやむなく立ち席に…)と、なかなか参加するにも大変でした。
しかし、思い切って参加して本当に良かったと思います。
今年は明日なので、さすがに今から「よし!明日行ってみよう!」と言うわけにはいかないと思いますが(逆に今台北に滞在されていて、迷われているなら参加してみるのも良いと思います)、もし来年以降「よし、行ってみよう!」と思われているのなら、大人気のイベントですので行き帰りのエアチケットやホテルなど滞在先の確保は早め早めにしておかねばなりません。
さすがに今すぐ予約するのは早過ぎると思いますが、それらの準備は普段の台湾旅行より早めを心がけたいものです。
*元宵節は初めにお話しした通り旧暦での行事です。
予約の際は日にちをしっかり確認しましょう。
では行き方なども含めて平渓ランタンフェスティバルの参加方法をご紹介しましょう。
まず、朝は早めに台北市内を出発します。
なぜならば午前10時から天燈上げに参加する受付を開始するから、です。
実際に天燈を上げるのは17:30〜(8回天燈を放つ)なのですが、この整理券がなくなったら受付終了です。
また、なるべく早めの回に参加した方が良い(1〜3回ぐらいまでの)ので、早めに並んでおかないと希望の回に参加できなくなります。
と言うわけで、私は午前8時前に中山のホテルを出発。
MRTで文湖線の動物園駅へ向かいます。
動物園駅を降りたら…
バス停に並ぶ人だかりも見えてますのですぐわかります。
表示に従い動物園の入り口を通り越して先へ進みます。
乗る時に会場まで①座って行く②立って行く、と列が2つに分かれてますので間違いの無いように並んでください。
バスは次々とやって来るし、このぐらいの時間に出発したなら余裕で座って行けると思います。
わりと曲がりくねった山道を通るので、①座って行くのをお勧め②車酔いしやすい人は酔い止めを飲んでおく事。
ちなみに「タクシーで行くからいいよ」と思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、ランタンフェスティバル当日はバスか平渓線(電車)でしか会場がある十份の街に入る事が出来ません。
*「じゃあ、平渓線で」と思われた方もいらっしゃると思いますが、平渓線は1時間に一本なので…やっぱり無料のシャトルバスで行くのが現実的でしょう。
人の波について行くと整理券を貰うために並んでいる人が見えるので、後に続いて並びます。
めでたく希望の3回目の天燈上げの整理券をゲット!
券に記載されてるように18:05になったら集合場所に集合します。
…とこれが参加までの流れです。
天燈上げに参加しなくても見るだけでも良いわ、という方はこんなに朝早く出発する必要はありません。
17:30までに十份の会場近くに到着しておけば良いでしょう。
では参加する場合に話を戻しますが、まだ参加券をゲットした時点では午前10時過ぎ。
これから18時まで何をしていれば良いの?と言う感じですよね?
う〜ん、近場でぶらぶらするぐらいでしょうか…。
とにかくこの日は無料シャトルバス以外の車両の乗り入れを禁止しているので、「タクシーでちょっと他の街へ」という事をしにくいのです。
十份の街を観光したり、平渓線に乗り(ただしこの日はずっと激混みっぽかったですが…)、猫村がある猴硐へ行き、猫を見たり、炭鉱跡を見学したり、菁桐へ行ったり…。
私は十份の街を散策して時間を過ごしましたが、若干時間を持て余してしまいました。
↑わんこもいっぱい十份に来ていたので遊ばせてもらいました。
観光したり屋台や食堂でちょこちょこ食べたり、カフェで一休みしたりして集合時間まで何とか耐えました。
そして、ようやく集合時間に!
なお、「このイベントの事をFacebookなどでいっぱい紹介してくださいね〜!」との事。
説明が終わり、前の回の天燈上げが終わったらいよいよ会場に入ります。
ここでも1組につき1人ずつボランティアの方がついてくれるので、指示に従います。
夜になるので羽織るものが一枚あった方がいいかも知れません。
では、準備が出来たらいよいよ放天燈!
一斉に空に向かって天燈を放ちます!
実はこの動画は自分たちの回の前の回のものです。
なぜかと言うと、自分たちの回の時は撮影してる余裕なんてなかったからです。
なのでどうしても自分たちの天燈上げを撮影したいと思われるなら、3人ぐらいで参加して1人は撮影に専念するなどした方がいいかも知れません。
天燈を上げたら、余韻に浸っている暇はありません!
速やかに会場を後にします。
そして一目散に帰りのシャトルバスのバス停に向かうべし!
帰りは行きよりさらにさらに大行列のバス停なのです。
なので天燈を上げるのは早めの回にした方が絶対に良いと思います(私は3回目に参加しましたが、1回目か2回目の方がいいかも知れません)。
行きと同じく立って帰る人と座って帰る人の列が分かれてましたが、座って帰る列があまりにも長かったため、立って帰りました。
これがやっぱりなかなか辛いもんがありましてね…。
まぁ、そもそも私に体力がないからなんですが。
1時間超揺られに揺られ、ようやく朝バスに乗った動物園駅近くのバス停に着いた時はめちゃくちゃホッとしました。
*夫が「座って帰る列に並んで座って帰ったとしても、真横にお年寄りが立ってたら席を譲らないといけないよなぁ」とぽつり。…確かに。
…とこんな感じで平渓ランタンフェスティバルに参加して参りました。
朝早かったり、混んでたりと、参加するのにはちょっぴりハードルが高いイベントですが、またぜひあの美しい光景を見るために頑張って参加したいと思います。
皆さまもぜひぜひ!