聴導犬の講演が終わって、私は事務所に戻り、残った仕事を片付けて

家に帰った。そして翌朝のために早く寝入ったのですが、夜中に2度、目が

覚めた。眠れなかったのです。聴導犬の講演も凄く内容がよかったし、

「これで終わり」というよりも「これからが始まり」だと悟ったから。

確かに私はスタッフに支えられながら聴導犬の活動を始めた。

驚くほどのスピードで進んできた。

最初の始まりはオーストラリアでの聴導犬の出会い。

何故、オーストラリアなのか?

少女時代の私の父はオーストラリアに仕事で長い間家を空けていた。

その父が私へ「帰ってくるよ」というメッセージが、

「マミーによろしく」というメッセージだった。※マミーとは私が飼っていた犬

当時は電話より電報で知らせるものでしたが、無線だったため

「今、大漁した。だから今から帰るよ」という内容を流すと

他の船の仲間に漏れてしまうため、この言葉は禁止されていた。

マグロが沢山獲れる才能を父親は持っていたのだ。

その父親が他界すると、マミーも後を追うかのように亡くなった。

父親の死だけでなくマミーも失った私。その数年後、

父親が愛したオーストラリア、そこに行けば何かが見つかるだろうと思った私だが、

オーストラリアの聴導犬たちを見てなんらか衝撃を受けた。

そして私は日本に帰って「MAMIE」(マミー)という団体を設立して、

聴導犬が普及できるように活動することをめざす。

聴導犬が普及できる、それは聴覚障害者が社会に普及することと同じだと

私は悟った。そう、これだ。まだ聴覚障害者に社会は冷たい。

聴導犬と共に普及をめざす。これだ。私たちがやらなければならないこと。

その聴導犬の講演を終えて翌日はNHKハートフルイベントのゲスト主演。

実はこのNHKハートフルイベントの内容はすばらしいものだった。

NHK札幌のスタッフはとても質のあるものを考えて下さった。

本当に私の願いを聞き入れてくれ、それを叶えようとしてる。

社会に出ようとする高校生の聾唖者たち。彼らに勇気のメッセージを。

アドバイスを。先輩として、言葉を与えてほしいとNHK札幌のスタッフ

は力を入れて下さいました。

詳しいことは明日からゆっくりと語ります。

北海道で私が見たものは私にスタートを与えるようなものばかりでした!

http://www.nhk.or.jp/sapporo/event/19_heartfultalk.html