葬儀当日。



空は綺麗な秋晴れだった。
三毛介は朝から来て、
先に葬儀場へと向かっていた。
親族は母、私と弟。
そして伯母(父の一つ下の妹)と従兄妹たち。

納棺師が父の遺体を整えた後
私達は個室に呼ばれ、父の最後を偲んだ。
父はお気に入りの服を着ていた。
葬儀には思いの外多くの参列者がいた。
その中には父の友人も多かった。

オヤジ、結構人望あったんだな
弟が私に耳打ちした。

出棺の時が来た。
私は矢沢永吉のバスタオルを
棺桶にかけてやった。
父と昔武道館ライブに行った時に
買ったものだった。

有名なミュージシャンの葬儀みたいじゃん
母と私は力無く笑った。

炉に入る棺桶を見た時
ああーこれでお父さんとも最後だな
そう思うと
どうにも堪え切れない感情が爆発した。

実のところ、
私は割と平気だった。
父の死は、
不摂生な生活習慣が招いたものだと
家族は理解していた。
だから、少し早いが「死」は仕方ないと言う
結論に達していた。
しかし、現実は違った。
「死」はもっとリアルで寂しいものだった。

涙を流す私を見兼ねて
三毛介が駆け寄ってきた。
三毛介は私の肩を抱きとめると
そのまま待ち合い室へと連れて行った。

荼毘に付している間、 
私は父が迷わずあの世へ行けるか
気掛かりだった。
父が、突然訪れた自分の死を受入れられず
彷徨う事になったら不憫だと
当時、私は真剣に考えた。

しばらくすると
私たち一同は、呼ばれた。
文字通り「焼き終えた」のだ。
すっかり骨になった父を見て弟が
オヤジも骨になっちまったなあ
と呟いた。

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恋に悩む女性の皆さん
こんばんは
三毛です。

復縁と全然関係ない話が続いて
申し訳無いんですが(_ _)
実は、 
荼毘に付したあとに
とても不思議な事が起こるんです。
どうしてもその話を書きたかったので、
復縁後のエピソードとして
書き綴っていました。
少しお付き合いくださいませ。

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先日記事を更新したら、
7,8年位前から共に復縁を頑張ってきた
アメンバさんたちから
近況報告がありとても嬉しかったです。
当時、私を含む多くの人たちが、
辛い別れを経験して
千切れそうな気持ちで日々を送っていました。
今は多少の困難はあれど、
幸せに暮らしています。
元カレとやり直す人、
決別し新たな恋に進む人、様々ですが
5年10年経ったときに
貴女が笑っていられれば
それでいいと思います。


三毛でした










私は駅に着く前

母に何度かメールを送ったが

返信は無かった。

電話にも出る気配が無かった。

状況から察するに、もはやこれは

「万が一の事態」が起こったのだと確信した。


田舎の駅に着くと、

見覚えの無い携帯番号から電話が掛かってきた。

はい。。。

あ、三毛ちゃん?!

三毛ちゃんの携帯だよね?!

〇〇花屋だけど、分かるかな?

ああ、おばさん??

近所に住む弟の同級生のお母さんだった。

両親とも親しく、

夫婦共に付き合いがあった。


お父さんね。

たった今病院から帰ったから。

え?

今家に向かっているから。

三毛ちゃんはそのまま病院に行かずに、

家に戻ってきてってお母さんから。。

お母さん今色々と対応に追われてて…

三毛ちゃんに電話出来ないから

代わりに掛けるように頼まれたの。


分かりました。

ありがとうございます。

もう着いたので家に向かいます


お父さんがたった今家に帰った。


それは、父は亡骸になって

家に帰ったと言う意味だった。


お父さん家に帰ったって。

だから病院に寄らずに戻って来いって。。

そうか。じゃあ家に行こう

自宅までの道を私達は無言で歩いた。

つい数か月前、

三毛介と田舎に来たばかりなのに。

本当に父は死んだのだろうか。


家が見えた。

既に人が出入りしており、

ただならぬ雰囲気が漂っているのが

遠目にもよく分かった。

私は急いで玄関に向った。

ドアの前に立った瞬間、

嫌な匂いが鼻を付いた。


線香の匂いだ。


私は扉を開けると、奥の客間に向った。

近所の人間が通夜の手伝いに来ていた。

見知った顔が何人かあった。

三毛子!

母が私を見た。

私は母に抱き着くと、ひと目も憚らずに

わんわん泣いた。



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OLの皆さん

恋に悩む女性の皆さん

こんばんは三毛です。


私達は弔問客や

葬儀屋との打ち合わせに追われ、

しんみりする暇もありませんでした。

弟が家に着いたのは、夜でした。

三毛介は弟の到着を待ってから

最終の新幹線で帰っていきました。


帰宅する前に

私達家族に寿司折と

栄養ドリンクを買ってくれました。


俺は一度東京へ戻って、

職場と、俺の上司にも三毛子の話して

葬儀にはまた来るから。

それまでしっかりお母さんを支えるんだ。


三毛介は、この出来事がきっかけになり

自分が結婚する事を上司に話しました。


正直、私は互いの両親に会った後も

漠然とした不安がありました。

私達には今迄色な事があり過ぎた上に、

結婚式の事でも揉めている。

そんな状況で、

本当に結婚なんてするのだろうかと

心のどこかで安心出来ずにいました。


しかし、三毛介の上司に話す、

職場の人間に話すという事

社会的に結婚を公にすると言う事でもあります。

それはもう、言ってみれば

後には引けないと言う事です。


こんな状況でしたが、

三毛介の言葉で、

私の抱えていた不安が

薄れていったのを覚えています。


いよいよ長女の卒園式です。

向こうの幼稚園がコロナで休校になり

急遽一時帰国して日本の幼稚園へ編入しました。

小学校も日本で

しばらく通うことになりました。

何とか節目を迎えられて

良かったですガーベラ



三毛でした