異人館廃墟 ペルシャ館
神戸は北野、異人館。
神戸を代表する観光地の一つのその中に、廃墟があるということで探しに行きました。
風見鶏の館の前、路地を東に進むこと1分。ハンター迎賓館のそばに、それはありました。
震災前までは異人館のひとつとして、観光客が入場できた建物。
植物に侵食された、堅強な建物
夕陽を受けて澄み渡る、ステンドグラス。
人が去り、忘れ去られ、朽ちることを受け入れつつ、じっとそこに佇んでいる外壁。
かつてそこには確かに人がいて、集いの場所であったことを静かに、力強く主張するステンドクラスの存在感。
これぞ廃墟の真髄!!!
ここは阪神大震災で倒壊後に持ち主が外国に去ってしまい、そのまま壊すにも修復するにも手が出せないまま閉鎖されてしまった異人館だそう。
天井は崩落し、外壁は崩れ、木が倒れ、中に入れるような状態ではありません。
裏手に回ってみる。
少しだけでも中が見れないものかと、北側にあるオランダ館に入場するも(入場料¥700!!!)、崩れた瓦礫と洗濯機らしきものの残骸が見えるだけ。
もう一度ステンドグラスの見える路地に戻って、ベスポジから観賞。
ステンドクラスもいいけれど、左手に見えるサンルームがなんともイイ感じ。
柵に囲われ、ひっそりと佇むペルシャ館。
一日に一回だけ、この夕日の時間帯にだけ、ステンドクラスが輝きます。
美しすぎる!!!
以前、ヴェネツィアからフィレンツェを列車で旅した時に、車窓から同じような景色を見ました。
イタリアのヴェローナ近くの、小さな村から少し外れた場所にあった崩れた教会。
しかしこんな身近に、こんな美しいモノがあったとはビックリ。
そして同時に、震災の破壊力を思い出しました。
いつか壊されてしまうんだろうか。





