脳出血忘備録④ | 脳出血になった母

脳出血になった母

仲良しだった母が突然脳出血になり、意識障害・寝たきりの状態・・・同じ境遇の方に聞いてほしい。

③の続きです。

 

 即入院となり、手続きをバタバタと済ませました。病室に案内されベッドに寝かされた母を見て、悲しくなり涙が出そうになりました。

 

 しばらくすると母は眠ったようでした。夕方熱が38.9℃も出たため、出血の影響だろうとのことで看護師が体を起こし、解熱剤を飲ませようとしました。しかし、母が一向に目を覚まさないのです。看護師の呼びかけにも応じず、眠ったまま。無理矢理口を開け、薬を入れ水を飲ませましたが、吐いてしまうのです。

 

 看護師が必死に名前を呼び、何とか薬を飲ませようと悪戦苦闘していました。最終的にはなんとか飲み込むことができましたが、私はこんな短時間で一気に状況が悪くなるのかと唖然としました。

 

 その後は看護師から母の病歴や日常生活の様子を聞かれたり、入院についての説明を受けたりと慌ただしく時間が過ぎていきました。入院には準備しないといけない必要な物がたくさんあります。一旦家に帰り、とりあえず用意できる物はひとまとめにし、再び病院に向かいました。

 

 病室に戻り、持ってきた物をテーブルに置き、点滴につながれた母の様子をしばらく眺めていました。これから入院がいつまで続くのか、すでに意識障害を起こしている母が以前の母に戻ってくれるのか、見えない未来に絶望的になっていました。と同時に、今までも大病を何度か患ってきてその度に復活してきた母だから、今回も大丈夫なのでは?という淡い期待を持っていたのも事実です。

 

次回に続きます。