職場の清掃員の方が亡くなったと聞いて、2週間が経ちます。
数年前に乳がんを患い、治療のため休んで復帰して、たまに別な怪我で休んでまた復帰して、がん治療も繰り返しながらも何度でも戻ってきてくれると思ってた。
20年近く、私たちの職場を綺麗に掃除してくれただけじゃない。彼女に話を聞いてもらって慰められ元気を取り戻した職員はどれほどいるだろう。東日本大震災のときは経験したことのない長い長い信じられないほど長い揺れのなか、私は彼女に抱きついていた。
こんなに突然別れが来るなんて、思いたくもなかったから、普通に接していたよ。
だけど、本当に突然いなくなって、最後に一言話したかった。ありがとうって伝えたかった。まだ、頑張ってここにいてと言いたかった。今年も美味しいリンゴをご馳走したかった。
知らせを聞いた時はすでに葬儀は終わっていて、悲しみは日に日に重くて大きくなって、私はどうしたらいいのか。どうしたら彼女のために何かをどうにかして伝えられるのか。考えてもわからなくて、AIに聞いてみた。
涙や言葉にして悲しみを外に出すこと。
今のところ私にできるのは涙を流して、ここに気持ちを書き出すこと。少しでも彼女への想いは大切に癒していきたい。
何が悲しいって、同僚の清掃員の方たちが、「私たちは一生懸命に仕事をするしかない。もしかしたら彼女は気づかないで掃除しに出勤してるかもね。」と言って私に笑いながら彼女の代わりに優しく「彼女のために悲しんでくれて、彼女を親ってくれてありがとう」って言ってくれた。突然亡くなって、最後に会えなかったのは同じなのに、彼女の代わりに私に声をかけてくれて、なんとも言えない気持ちになった。でも少しだけ救われた。
きっと彼女もそう言ってるんだって感じたことが私の心を支えてくれた。