迷ったら
ここに戻ろう
十七帖

第38臨目は、空前絶後の大天才、
「書聖」王羲之の十七帖の臨書です❗


十七帖は王羲之の手紙を集めたものであり、
草書学習の手本として作られたとされています。

人気過ぎて、摹写や臨書、翻刻を何度も繰り返され、明、清代には百を越える刻本があったようです❗

そのため、「本来の姿からほど遠いのでは⁉️」、
など言われていますが、
それでも長年手本として重宝され、
草書の典型とされて尊重されています。

さすが「書聖」です❗


十七帖は手紙なので、
「孫が16人もいて、私の心を慰めてくれます」
と、王羲之のおじいちゃんの顔も見られます(笑)


この「十七帖」は一見何の変哲もない書で、簡単そうに見えますが、
これほど難しい古典もないとも思います❗

孫過庭の『書譜』など肉筆は、
ゴール🏁が明確です(たどり着けないですが……)。

初心者でも、中堅でも、大ベテラン、
どの段階の人にとっても得るものがあり、

展覧会作品で磨り減った心(笑)を癒してくれる
古典でもあり、、、。

難しいですが、非常におおらかで
奥深い古典だと思います。



今回も反古紙に練習です。
エコ書道家です(笑)

今回の臨書を通して、この古典は、想像力や技術、また経験や知識によって捉え方が変わってくる気がしました。

書の上達=十七帖の見え方

と言うのは言い過ぎでしょうか。