久々に、娘を託して1人でのお出かけでした。
カフェに行き、本屋さんをのんびり彷徨して、最後は先輩と待ち合わせてランチ。
うん、贅沢(笑)!

その本屋さんで、大学の頃にお世話になった先生の本を発見…!!
ドイツ語の学習本。授業中に先生が仰っていた雑談の一部がそのまま載っていて、なんとも懐かしい気持ちになりました。

当時私の居たクラスは、ドイツ人の先生が文法を担当し、日本人のその先生がオーラル担当という奇妙な設定でした。

ドイツ人の先生は嫌いではありませんでしたが、初回授業でいきなりドイツ語のアルファベットを読むように当てられ、「ABC(エービーシー)…」ど自信なさげに読んだところ、「アーベーツェー」と大声で直され、苦手意識を抱き続けたまま授業を受けていました(苦笑)
そして、ドイツ人であることを疑うくらい時間にルーズ!!!
習うべき文法が1年で終わりませんでした(笑)

対して、日本人の先生。
ハイデッカーを思わせるダンディーな口髭に、ぷくっと高い頬。いつも笑顔を絶やされませんでした。
オーラル担当というだけあって、テキストの音読を重視されていましたが、「みなさんは大学生なのに、大きな声で音読をしてくれる」といたく感動され、それを惜しみなく伝えてくれました。
みんな、褒められて悪い気はしません(笑)
それからも大きな声で音読を続けました。
そして、お話ししてくださる雑談は面白く、またごく稀にしてくださる文法の説明はとっても分かりやすかったのです。
残念だったのは「私はオーラル担当ですから…」と、文法のお話をあまり多くは語って下さらなかったことです。もっと先生から文法のお話を聞きたかった…!

…と、優等生のようなことを言いましたが、私はドイツ語について恐ろしく劣等生でした。
同じ先生に習って、ちゃんとドイツ語を試験レベルではマスターした友人が何人も居ましたから、ひとえに私の努力不足というか、才能の無さというか。

昨日先生の本に偶然出会ったのも、ドイツ語の劣等生だった過去を何とか清算したく、ドイツ語を学び直そうと思って「語学コーナー:ドイツ語」の棚をガッツリと見ていたからでした(笑)

先生の語ってくださった、あんな話やこんな話。
クリスマス近くにクラスのみんなで食べたシュトーレンの味。
学年終わりの試験日に、みんなでプレゼントを渡したこと。(そして先生が好きすぎて、次の学年のドイツ語でも、ほぼ全員が先生のドイツ語を選択したこと笑)

私は普段旧姓で働いていますが、やはり「○○の奥さん」、「○○ちゃんのママ」というペルソナは強烈で。
ふと現れた「旧姓の時代」の思い出が、思った以上に甘やかで驚いてしましました。

本を読み終えたら、先生に手紙を書こう。