おはようございます。


想いも夢も、
元気な心と身体があってこそ。


みかさんです。






初めての方は、こちらから。




映画を見ながら、いつのまにか
夫の最後の時のことを思い出していました。



その夜、
当直の看護師さんが、

血圧が下がって来てるから、
そろそろかも…
子どもさん達を呼んでおいた方が
いいと思う。
そう言ってくれました。

子ども達が眠れるように、
別室も確保してくれました。


子ども達は学校から帰ると、
食事をしたら毎日義父と病院に来て
夫と一緒にすごして、帰って行きました。

自分達でご飯を炊いて、
学校に行きました。



その日も、家に帰ったばかりでしたが、
連絡すると義父と戻って来て
側に付き添っていましたが、
夫が静かだったので、
別室に眠っていたのです。



夫は、
布団も身体に触れられることも
負担になるくらい、
身の置き所のない苦しみに
ずっと耐えていました。
我慢強い人でした。

わたしはずっと手や足を軽く触れながら、
付き添っていました。
ただずっと側にいることしか
できませんでした。



夫は黙っていたけれど、
わたしが側に居るのを確認するように、
時々顔を上げてはこちらを見ています。
その顔は何故かとても冷静だったのです。




とても静かに時間が流れていました。

そのうち、夫が大きく寝返りを打って
背中を向けたので、

身体を立て直そう
ナースコールをしました。

看護師さんが来て、
一緒に向きを変えようとしたら、

向こう側に回った看護師さんが、
あっ、息をしてない…と言いました。


別室で寝ていた子ども達と義父を
看護師さんが呼びに走りました。



最後は、
こんなにあっけなく逝ってしまうのだ…。

無言で仰向けになった夫は、
もう瞳孔が開いていました。
こんな顔を子ども達には見せられない。

わたしは、静かに夫の瞼と唇を閉じました。

子ども達が駆け寄って来て、
「おとん!」と呼んだら、

瞼を閉じたままの夫が、
呼吸が止まっていたはずなのに、

不思議なことに
ひとつ息をしたのです。






長谷川ひろ子監督曰く。

それは、
命が消えてなくなる瞬間を
父親として、子ども達に見せるために
最後の息を取っておいたというのです。





明日へ。









今日も、ありがとう。
いつも、ありがとう。


愛しています。