ロンドン、ケンウッドハウス Kenwood House へ | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

このあいだ、お仕事でロンドンに行ってきました。

 

なにぶん仕事なので、いつものような写真満載の旅の様子は紹介できませんが、・・・じつは、最終日にひとりの時間が取れて、サクっと、ちょっとだけ遠出してきたので、その様子を!


2010年 2月 12日。

 

ホテルから近いオックスフォード・サーカス駅から Tube (地下鉄) で北へ。

今回たずねたのは、「 ケンウッド・ハウス Kenwood House 」。

 

 

ロンドン北部のハムステッド・ヒースに囲まれて経つ、イングリッシュ・ヘリテージにも登録されている、17世紀の大邸宅です。


ここには、1925年からこの邸宅の所有者となった ギネス一族の エドワード・セシル・ギネス卿 によって蒐集された、たくさんの名画が公開されています。
 

実は、地味に何年もかけて ヨーロッパにあるフェルメールの絵を見て回っているわたし ( 詳細は 「 フェルメールを追いかけて 」 「 続: フェルメールを追いかけて 」 で!)。

 

ロンドンではナショナル・ギャラリーにある 2枚はすでに見ていたのですが、もう 2枚、見ていない絵があるのです。

 

今回は、そのうちの 1枚を見るために、ものすごくアクセスの悪い (それがゆえにいままで訪ねていない) ケンウッドハウスに、ちょっとばかり時間をかけて、行って来ました。

 


東京と同じく、縦横無尽に地下鉄が走り、移動に関しては本当に便利なロンドン。

 

 

網の目のように走るバスの路線と組み合わせれば、かなり便利に動き回ることができます。One Day Travel Card という一日券を買えば、地下鉄もバスもどちらも乗車可能で便利。


ただ、さすがに広大な公園内には地下鉄駅やバス停はないわけで…
ケンウッドハウスの場合… 見てください。

 

 

ケンウッドハウスのまわりをぐるーりと取り囲んで地下鉄駅があるものの、どこも 「最寄駅」 と呼ぶには遠すぎる距離。

 

なので、どの駅で降りてもだいぶ歩く羽目になります (30分くらいかな)。しかも、住宅地のなかや、公園 (といっても、手つかずの原生林のようなもの) 沿いのかなり寂しい道を歩くので、かなり心細いかも。冬のうす暗いロンドンでは特に。

 

 

歩きたくないなーと思っていたところ、地下鉄 「Swiss Cottage (スイスコテージ)」 駅から出ている 603番のバスがケンウッドハウスの入り口まで行くことを知り、とりあえずは見切り発車で Swiss Cottage まで出たのですが、ついてみれば、そのバスは一日に 4本しかないことが判明 (もっとちゃんと調べていくんだった)。

 

しょうがないのでそこからタクシーに乗車しました。(どうせタクシーを使うなら、ハムステッド駅など、もっと近い駅まで行けばよかった)。


ちなみに、スイス・コテージからは 20ポンドくらい。

そんなこんなで、やっとこさ辿りつきました!

 

左の入り口から入って、しばらく緑の中の小道をたどっていくと、右の建物が見えてきます。

 

 


ケンウッド・ハウスです。

クリスマス前後と新年以外は 年中無休 11.30 ~ 16.00 開館。入場は無料。

 


内部はこじんまりした美術館になっていて、レンブラント (たくさん描かれた自画像の一枚) や ターナー、フェルメールなどの名画に出会えます。

 

わたしのお目当てはフェルメールだったのですが、それについては 「 続: フェルメールを追いかけて (ロンドン編) 」 で。

 

名画も素敵だったのですが、もうひとつ素敵だったのは、図書室。

 

 

窓からは、冬はやや殺風景なイギリス式の庭が見渡せます。

 

それほど広いものではないのですが、美しく品の良い図書室で、図書室好きにはぐっときました。

 

 

館内を見て回って、ショップでちょっとしたお土産を買って。

ほんのちょっとの時間でしたが、なんだか旅気分で、癒されました。
 

 

そろそろ、この辺鄙な場所からまた市街に戻らなければ。
 

帰りは、ケンウッドハウスの入り口の横にあったバス停から、Golders Green (ゴルダーズ・グリーン) 行きの 210番のバスに乗りました。すごいカンタン。

 

 

Golders Green はゾーン 3 に該当する駅なので、ゾーン 2 までのみをカバーする Travel Card を買っていたわたしは、たったひと駅分なのに結構高い (4ポンド) のチケットを買うはめに。(タクシーよりはマシだけど)。


で、どうも納得がいかなくて、あとでちゃんと調べてみたんですよ。

 

調べてみれば、このバス (210番) はわりと頻繁に便があるんですよ!

しかも、Golders Green ではなく、その逆の Archway を起点にすれば ゾーン 2 内だったので、余計なひと駅分を払う必要もありませんでした。

 

なので、市街から行く場合は、Archway まで地下鉄で行って、そこから 210番のバスに乗る、のが正解でした。(帰りは逆向きに、Archway に戻るバスに乗る)。

 

なぜわざわざ Swiss Cottage に行ってしまったのか。

ちょっとネットで調べれば済んだものを。悔やまれます。

(まあ、急に出来た空き時間で行ったので、事前にちゃんと調べられなかったんですけど)。

 

なお、ロンドンのバスなら、ここで簡単に検索できます。

http://www.tfl.gov.uk/tfl/gettingaround/maps/buses/

ルートマップはもちろん、各駅の時刻表まで見られてすごく便利。

 

 

なんだか遠回りしちゃったりしつつ、ほんのちょっと遠出しただけだけど、一人の時間が持てて、旅してる気分になれて楽しかったです。