先日、

愛知県から職業体験(研修)で東京に来ていた、中学生三年生の女の子二人が、

プロの演奏家への質問を、是非12人のヴァイオリニストにしたい

ということで、12人から、中島知恵ちゃんと私の二人でお話しに行ってきました。


……………………………


実際に、ヴァイオリンを習っている子だったので、
専門的な質問が多かったのですが、


主に、

Q.ヴァイオリニストになるためにはどうしたらいいか?(どれくらいの練習量、小中学校との両立の仕方など)

Q.ヴァイオリンの奏法について(ビブラートの仕方、右手の脱力についてなど)

Q.高嶋ちさ子さんはどんな方か?(笑)

Q.合奏するのに大切なことは?

etc.

二時間にわたり、真剣に、かつ楽しくお話しました。

愛知から来てくれて、なおかつ、私達を指名してくれたということで、できる限り全てを。


とは言っても、
知恵ちゃんと私は、ヴァイオリン歴は軽く20年を越えているものの、

ヴァイオリニストになってはまだ10年もたちません。


そもそも、ヴァイオリニストというのは、
資格はなく、音楽高校や大学を卒業した瞬間から
みんな[自称ヴァイオリニスト]になりますからね(笑)


ですが実際問題、
卒業しても、大半の人が仕事もなく、音楽をやめてしまう人が多いのが現実です。

これは意外と知られていない事実。

よっぽど上手くて世界的にも通用する腕前を持っている人以外、
音楽の学校を出た=プロの音楽家になれる

とは限らないのです。

なので、本気で音楽で食べていきたいという人は、
学生時代からみんな様々な仕事をし始めます。

私も大学に入ってから普通に仕事していました。

先輩や、他の音楽学校の人から仕事を頂くのです。

従って、学生時代の時からも人脈が大事なんですね。

仕事の内容は、

①オーケストラのエキストラ
②生徒さんを自分で募集したり、音楽事務所に登録したりしてレッスンする
③色々なアーティストさんのライブサポート、レコーディング、あてぶり(TV番組)等
④自主公演でリサイタルやコンサートなど精力的に演奏活動する


他にも色々ありますが
こんな風に、
学生の頃に色々な仕事を経験するのです。

そこで、自分のやりたいもの、合うジャンルを選択します。

私も、全部やってました。

それでも、
収入なんてほとんどありませんし、何より不安定。

そこで、
『あれ、これまで何十年と苦労してきて、大金かけてきたのに、ヴァイオリニストって、こんなもの!?』
って思い、挫折してました(笑)

本気で実家に帰ろうとも思いましたし。

それでも、私は諦めませんでした。

小さい頃からずっと頑張ってきた音楽だし、
何より、ヴァイオリニストになって親孝行したかったから。

この思いは、今でも変わっていません。

……………………………

まだまだヴァイオリニストとしては未熟な私ですが、

中学生の子達の将来に、少しでもお役に立てたらいいなと思い、お話させていただきました。






プロの音楽家が沢山いらっしゃる中で、12人のヴァイオリニストを選んでくれたこと

本当に嬉しかったです。

そして

『私達、昨日ディズニーランド行ったんですが、今日はディズニーよりも楽しみだったんです!!』

と、キラキラした目で言ってくれたことが

なによりも嬉しかった…


そんな風に思っててくれただなんて…
本気で嬉しかったです。


この言葉を聞けただけで、
あと20年は頑張れる(笑)


これからも、期待を裏切らないよう、精一杯頑張りますビックリマーク
































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