ノルウェー探検隊のブログ -6ページ目

北極圏キャンプ旅行・Lofoten諸島-Moskenesøy3日目- & Bodø

7月15日。夜中に強風で起こされ、テントが飛ばされないか心配しつつまたすぐに夢の中へ。そして無事に朝を迎えた。
7時に起床し、シャワーに入った後、キャンプ場のキッチンでエッグベーコンを作って朝食タイム。
その後、テントや荷物を片付けて、ここを発つ準備をした。この日はBodøへ戻る日なのだ。

前日の素晴らしい天気から一転、この日は朝からどんよりくもり。昨日一日、雲ひとつない晴天の中で、ここRambergを満喫できて良かった良かった。晴れ

行きは強風の中、がんばって自転車でここまで来たが、帰りは、天気が怪しく、フェリーの出発時間に遅れたら大変ということもあり、安全圏をとってバスを使うことにした。
フェリー乗り場行きのバスがくるまで時間があったので散歩をしたり、携帯を充電しつつキャンプ場のキッチンで過ごしたり。。

すると、朝早くに出かけた様子だった隣のテントの家族が帰ってきてキッチンでごあいさつ。
今回がキャンプデビューだという1-2歳のお子さんが、白夜のため真っ暗にならないテントの中でなかなか寝付けずに早く起きてしまい、ゆっくり休めないため予定を数日繰り上げてこの日帰ることにしたそう。
たしかに、まだ赤ちゃんとも言える小さいお子さんには厳しいかもしれない。白夜をテントで過ごすには、テントの上にタオルをかけたり、アイマスクをしたりして夜は暗闇を自分たちで作らなきゃいけないのだ。
この朝食をごちそうになったご家族とお別れをし、バス停へ。自転車もバスの荷台に乗せてもらってフェリー乗り場へ向かった。
1時間ほど待ち時間があったので、本を読んだり、ピーナッツ食べたり、リンゴ食べたり、アイス食べたり。(あれ?間食ばっか・・あはっ)そしてまたまた自転車ごとフェリーに乗り込み、Bodøへ向かった。
Lofoten


3時間半ほどでBodøに到着。そのままインフォメーションセンターへ自転車を返しに行き、そこからバックパックを背負って、えっちらおっちら3km先のキャンプ場へ向かった。
途中で、フェンスに囲まれた刑務所らしき建物を発見。じわじわ疲れがきていた私たちは「今夜1晩だけ泊まらせてくれないかなぁ。」「ちょっとここでワーワー騒いだら入れるかもよ。」なんて、縁起でもないことを言い出す。
というのも、ノルウェーの刑務所はホテルのようにきれいな個室で、いろいろ娯楽施設なども充実していて快適なんだそうで。罪を償うところ、というより、社会復帰を目的に過ごすところとされているようで、実際、再犯率はヨーロッパで最も低い16%だという。

そんなこんなでキャンプ場に着き、この旅で3度目のテント張り。ここBodøは北部ノルウェーで2番目に大きい都市。中心街から少し離れたところにあるこのキャンプ場だが、やはり今まで滞在した島のキャンプ場とは、雰囲気が違う。
近くのスーパーへごはんを買いに行き、芝生の上で半分ボーっとしながら夕食を食べた後、シャワーを浴び12時前に就寝~。

7月16日、早朝4時30分起き!まわりのテントで寝てる人たちを起こしてしまわないようにとソーっと静かに支度をして、徒歩で飛行場へ。朝7時ごろ出発の飛行機に乗り込み、Osloへ戻った。そして、電車に乗って無事、帰宅!

全身で思いっきり自然を満喫できた、充実感、達成感のある旅だった。また新しいノルウェーの素敵なところを見れてしみじみ良かったなぁと思う。
いつもポジティブに楽しく引っ張ってくれる夫に感謝。そして、私たちの留守中にうちの花やハーブたちにお水を遣りにきてくれたおばあちゃんに感謝しつつ、今回の旅は終了です。黄色い花ペンギン黄色い花ペンギン黄色い花

北極圏キャンプ旅行・Lofoten諸島-Moskenesøy2日目-

旅の続き~。
7月14日、朝6時半に起きてまずはコーヒーを。
そしてすぐ目の前がビーチなので、朝の散歩へ出かけた。

初めは霧がかかっていたけど、
霧 Ramberg
朝日 Ramberg


そんなに長くないビーチを歩いて折り返した頃には、その霧もはれて昨日の天気とは打って変わった晴天に。
ビーチ Ramberg

波が穏やかで、平和で、心が洗われるような景色な中にいると自然と笑顔になる。朝の浜辺にはビーチランニングをしてる方が一人いるほかは私たちだけで、その走ってる方とあとは鳥たちの足跡が残されているだけのさらさらな砂浜を歩くのは本当に気持ちが良かった。
ちょうどキャンプ場へ戻るころには、中年くらいの方たちが水着で朝のひと泳ぎを楽しんでいたけど、朝でまだ水温10度ほどくらいだと思われる海へ浸かるのは、私には到底、無理。

ひとまずシャワーを浴び、テントへ戻ると、隣にテントを張っていた1,2歳のお子さん連れのご夫婦がベンチで朝食を食べていた。挨拶を交わし、世間話を。夫がふと「私たち、朝ごはんがなくて、お店が開いたら買いに行く予定なんです」と、言った。それを聞いた私は、ごはんを食べてる人にそんなこと言ったんじゃ、ごはんわけてほしいと言ってるように聞こえやしないかい!?と、内心焦る。すると案の定、優しいご夫婦は、良かったら一緒にどうぞ。と勧めてくださった。
夫も私も、そんなつもりで言ったんじゃないです。もう店開くし大丈夫です。と訂正するも、どうせ余ったら捨てちゃうしどうぞ食べて、と、勧めてくださり、前回に引き続きずうずうしく今回もごちそうになってしまった。見知らぬ人と、突然一緒にごはんを囲む、というのは旅中であるからこそのこと。みんな優しいなぁ。また機会があったら私たちが今度はどうぞどうぞと勧める家族になろうと思った。

そのあと、もう1度ビーチを散歩し、近くの店へ食料を買いに行った。
アイスやクッキーなども買って、その家族にお礼を。
ベーコンエッグとパンをお昼に食べて、またまたビーチへ。気温も上がってきたので、北極圏の海に入るなんて人生であるかないかだね。という夫の言葉に押され、よし!と、水着に着替えて、まだまだ冷たい海に入りました。
入ってみると以外や以外、気持ちいい・・!・・かも!?すると夫がクラゲを発見。すぐさま退散し、今度は朝の人の真似しっこで、ビーチランニングをして、思いっきり楽しんだ。
この海は潮風もさらっとしてるし、海のにおいしないし、海水に浸かっても体がぜんぜんベトベトしない。

さっとシャワーを浴びて、今度は自転車に乗り隣の村を散策。
村へはこの橋を渡って行く。
Moskenes 橋


村といってもそこにあるのは民家とゲストハウス、学校くらいなだけでお店はない、ちいさなところ。
周りをキョロキョロ眺めながら自転車で走っていると、7-8歳くらいの男の子たちも自転車でやってきた。その子たちは楽しそうにしながら、私たちを追い越して行く。お~元気でいいねぇ!なんて思っていると、夫がまさかの本気こぎでその男の子たちと競争し始めた。ぇ結果は、加減をしない夫の勝ち。そりゃあね。。その後、通り過ぎた時のその男の子たちの笑顔がかわいくて印象的だった。
こんな自然に囲まれた中でのびのび育つ子どもたちがちょっと羨ましくもあり。でも厳しい冬も乗り越えて生活していくのは大変なこともたくさんあって、自然にも育てられながらきっと芯の強い立派な大人になるんだろうなぁなんて勝手に想像したりした。

帰り際にお店で買ってきたサーモンとミニトマトを焼いてパンと一緒に食べて夕食を済まし、ほぼ1日中太陽に当たっていたので、心地よい疲労感でテントで少し横になったら、あっという間に夜9時に。
少し読書したり、日本の家族へカードを書いたりしてのんびりした後、散歩がてらポストへカードを投函し、またまた海辺を歩いた。
ビーチから見る夕日(と言ってもこの時すでに夜10時過ぎだけど)は本当にきれい。ため息がでるくいらい。
Moskenes 夕日2

たくさんの人が浜辺でこのきれいな夜の太陽をカメラに収めていた。私たちはコーヒーを飲んだ後、そんな太陽を眺めながら歯を磨いたりして寝る準備。夜0時ごろテントに入った。
遅くまで明るいのでほんとに一日が長くその分たっぷり遊べる。ノルウェーの夏は最高だ。

北極圏キャンプ旅行・Lofoten諸島-Moskenesøy1日目-

7月13日7時に起床し、今日はたくさん動く日だ!と意気込んでホテルの朝ごはんをたらふく食べた。テレビで昨夜のW杯の結果(3―0でオランダ3位決定!)を確認し、チェックアウト。
この日はBodøのインフォメーションセンターで自転車を借りてから、フェリーでMoskenesøy島へ向かう予定をしていた。このフェリーは10:15発で、その次はたしか14:30発。向こうに着いてから自転車で30kmほど移動する予定だったので、できれば早めに島に到着したい私たちは、10時オープンのインフォメーションセンターにオープンと同時に入り、事情を話して大急ぎで自転車を借り、そのまま自転車でフェリー乗り場へ。
ハァハァしながらもなんとか10:15発のフェリーに乗ることができた。ほっ。吹き出し
Bodøとまたしばしのお別れをし、
Fra Bodø til Moskenesøy

13:30にMoskenesøyに到着~。
Moskenesøy


自転車に取り付けられるバッグに背中に背負ってたバックパックの荷物を入れ替え、軽くなったところでRambergというところにあるキャンプ場を目指して、自転車の旅スタート!
途中、お店に寄って食料を買ったり、道のベンチでお昼食べたり、ちょっと止まって景色を楽しんだりしながらの移動。


Moskenes1
Moskenes2

その途中の道で工事中のところがあり、下がでこぼこしてるからと、自転車ごと車に乗せて送ってもらった。「じゃあ、ここまでね。良い旅を。」工事の人にお礼を言って車を降りた瞬間、すごい風・・!強風
右は海で、左は山。これじゃあ、天気も変わりやすいし、風も吹いたり止んだりだろうなぁ、なんて思いながら走り出したら、あおられること、あおられること。。
そのうち止むでしょと思い、よっこらよっこら進んでいると、だんだん怪しい雲行きになってきた。くもり
ありゃ~、でもとりあえず少しずつでも進むしかないと必死でこいでると幾度となく上り坂がやってくる。
風がなければなんてことない坂なんだろうけど正面からの強風でうんともすんとも進まず、自転車を何度も降りて歩いた。やっと下り坂だー!と思っても自転車こがなきゃ前にいかないくらいのすごい風。
とくに橋の上はふきっさらしの強風で自転車を降りてぎゅっとグリップを握り一歩一歩ちゃんと歩かないと倒されそうなくらい。うわーなんだこれー!!?危なーい!!という思いから一変、うそでしょ?わはははー!爆笑と可笑しくなって一人大笑いしていた。なんだか初めて体験する風で少し正気じゃなくなっていたよう。。大きな声で笑っていたけど、その声も風に吹き消されて前を行く夫には聞こえていない。
でも笑ったおかげで元気を取り戻し、17:45ごろになんとか目的地に到着。
体はへとへとだけどとりあえずテントを、と、強風の中、テントを張り、お湯を沸かしてコーヒー飲んで、インスタントラーメンを食べた。ラーメン

そうこうしているうちに21時キックオフのW杯決勝戦ドイツvsアルゼンチンの時間が近づいてきた。キャンプ場のレストラン一角にある小さなバーで観れるということで、少し早めに行ってみたが、そこにはもうすでにところ狭しとたくさんの人がスタンバイ済み。
こりゃ、後ろで立ち見だね。と腹をくくったところ、夫がテレビの目の前にスペースを発見。スタッフに了解を得て椅子をよそから持ち込み、思いがけず特等席で観戦できることとなった。でかしたぞ。
ビール片手にキックオフを待っていると、隣いいですか?と1組のカップルがやってきた。「どうぞどうぞ。あなたたちアルゼンチンの方ですか?」と唐突に尋ねる夫。私はえ?と思い、とくにアルゼンチンカラーの服を着てるわけでもないそのカップルも「なんでわかったんですか?そうですけど」と驚いた様子。
夫がさっき受付でここでサッカー観れるか聞いた時に、たくさんのドイツ人と1組のアルゼンチンのお客さんもいる。という情報をゲットしていたらしく、この2人がアルゼンチンかなと思って聞いてみた。という。
そのカップルにどっちが勝つと思う?と聞かれた夫は、さらっと笑顔でドイツだと思うと正直に即答顔文字。私は、気遣いはー!アルゼンチンカップルも、えー!!と総つっこみ。まわりにはたくさんのドイツ人、隣にアルゼンチンカップル1組という中で自然に私たちもアルゼンチンを応援。ワーワーガヤガヤ観戦していたが、その日2,3時間強風の向かい風と格闘した私たちにだんだん眠気が。。延長戦前の休憩中に歯を磨いたり寝る準備をし、1対0でドイツ優勝を見届けた後、すぐさまテントに戻り、就寝したぐぅぐぅ