今日の一日一読は第3章の続きで「「ほんもの」の研究」までです。ここでは学校教育の中で行われる「研究」について深掘りされていました。
小中高生が普通にやることができる「研究」と言えば、科学的な実験や地域調査に基づくレポートが多いと思います。ほとんどの研究があり程度結論が予想できることを論理的にまとめ上げることに力点が置かれる傾向があります。
それに対してバーガー氏のいう「ほんもの」の研究は小さい子どもでも実践できると言います。別段、高度な研究成果をあげることばかりではなく、まだよくわかっていないこと、例えば、カタツムリが何色が好きだとか、どんな食べ物が好きかとかを調べることが「ほんもの」の研究例だと言います(参照120-121ページ)。
カタツムリの研究例で子どもたちがなぜ研究したいかの動機にカタツムリが健康で幸せになることがあげられていたことがシンプルに素敵だと感じています。子どもであっても、自分たちができることややれることを徹底的に探求し続けることはまさしく「研究」だと実感できました。
本来の研究場である大学の世界でもこの気づきは無視できないのではないでしょうか?