そのハウスはあのハウスの何番目? ~ハウスをストーリーで理解するとリーディングの幅が一気に広がる | ホロスコープ勉強部屋 ~見えるものにも見えないものにも偏らない均衡を目指して

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教科書通りのリーディングにしっくりこないことには、大きな意味があるはずです。納得できるまで遊び心を持って考察していきます!

今回は松村潔先生の最新占星術入門を参考にまとめます。

 

少しややこしいタイトルになりましたが、この技法の名前が明記されておらずw

 

深堀りたいテーマのハウスにフォーカスし、そのハウスを「1番目のハウス」として、反時計回りに各ハウスを「〇番目のハウス」と順を追っていくことで、テーマの展開を考察していくことができるようです。

 

例えば「金運」が気になる場合、自分の所得を意味する「2ハウス」にフォーカスするとします。

2ハウスは「1番目のハウス」

3ハウスは「2番目のハウス」

4ハウスは「3番目のハウス」

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こんなイメージです!

 

ハウスが何番目になるかによって、フォーカスしたテーマがどう発展していくかの意味合いが各ハウスから読み取れるという考え方のようです。

松村先生の解説に加えて、「1番目のハウスとの角度」も付け加えつつ考察していこうと思います!

 

※180度以上の場合は、逆サイドから数えた度数に直します。

ソフトアスペクトハードアスペクトで色分けしますが、コンジャンクションは吉凶混合とも言われますし、またマイナーアスペクトは本来オーブを狭くとるものなので、こんなざっくりした角度に適応するのはどうなの?など色々ありますが初学者の考察ゆえお許しください昇天

 

 

1番目のハウス(0度:コンジャンクション)

テーマ・動機となるハウス。

 

 

2番目のハウス(30度:セミセクスタイル)

テーマを維持することが困難になる。

 

 

3番目のハウス(60度:セクスタイル)

2番目の問題をクリアし、可能性が発展する。

 

 

4番目のハウス(90度:スクエア)

関係性の固定化により3番目の状況以上の発展が困難に。テーマを再考する必要。

 

 

5番目のハウス(120度:トライン)

予期せぬ形で、テーマから喜ばしい副産物が得られる。

 

 

6番目のハウス(150度:クインカンクス)

テーマに対する疑念が生じ、見直す段階。

 

 

7番目のハウス(180度:オポジション)

テーマを客観的に観察できるようになり、他者への投影から学ぶことができる。

 

 

8番目のハウス(210度→150度:クインカンクス)

全く異なる考えがあることを知り、テーマの深層について考え直す。普遍的価値観を獲得する。

 

 

9番目のハウス(240度→120度:トライン)

広い世界において同じテーマが様々な形で現れることを知る。多角的視野を獲得する。

 

 

10番目のハウス(270度→90度:スクエア)

テーマが完成する一方で、関心は離れる。

 

 

11番目のハウス(300度→60度:セクスタイル)

次のテーマの種が見つかり、今回のテーマの経験を踏まえてより大きな目的が芽生える。

 

 

12番目のハウス(330度→30度:セミセクスタイル)

経てきた過程や経験を無に戻そうとする。

 

 

 

なんとなくハウス同士の角度と、本来天体同士の角度で用いられるアスペクトの関係性を当てはめてみても、リンクする部分は少なくない印象ですね。

ただし、ハウスカスプは360度を等分しないプラシーダスシステムを採用されることが多いようなので、インターセプトやダブルハウスなどがある場合などは特にハウス同士の位置関係もズレやすいでしょうし、ハウス同士の角度が何番目かという数え方と、アスペクトのイメージでの解釈がちぐはぐすることはでてきそうかもと思います。

私の場合は各ハウスがだいたい同じ間隔で、アセンダント・ディセンダント軸、IC・MC軸もほぼ垂直に交わっている感じなので、アスペクトのイメージを取り入れても良いかな…?とも思いますが、どこからがオリジナルの考えなのか忘れないように気を付けたいと思います泣き笑い

 

 

「何番目のハウスか」と言う視点、ホロスコープ初学者にとってはそこまで広く知られている知見ではないと思いますが、松村先生は「この方法で、自分に関心のある事柄を見ていくと、特定の分野で自分がどのような運命ドラマを歩んでいくかが分かります」と表現されていました。つまり、一生においての流れが順を追って理解していけるという事でしょうか?

 

それとも、気になるテーマがどのハウスとどのようにつながっていくのか、特定のタイミングから自由にイメージしたり確認することにも用いれるものなのでしょうか…?

 

まだまだ落とし込み切れていないところもあるのですが、自分の実体験とすりあわせるとびっくりするほど当てはまることが多く、非常に面白かったです!!!「ホロスコープすごい!!!」の第10波くらいが来た感じですw

 

なんとなくの感想にはなりますが、個人的には「人生の流れ」を多少の不可逆性を持ちながら、一定の方向性で進んでいく様子を表しているもののように感じました。

 

この手法にかかわる実体験の考察については、別記事でまとめたいと思います!