高校生活 | カサブランカのブログ

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団塊ジュニア世代です。ささやかだけどかけがえのない人生を紡いでいます。
備忘録代わりに、懐かしい思い出等など残しています。忘れないように。
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先日、勉強面以外でも志望校を落ちまくり、二次募集で進んだ私立校に行って良かった、と書きましたが、その続きです。

私の進んだ私立校は、高校のくせになぜかほとんどが指定校制で、決まった中学校からひとりずつ進んできているようでした。だから一般受験を突破して入ってきた人はあまりいなくて、大学受験とは程遠いのんびりムードの高校でした。

そして、東京の外れにある私立校だったので、東京・埼玉・千葉・ちょっと遠くて神奈川などいろいろな地域から通ってきていたわけです。

私の出身地は多分、親が大企業のホワイトカラーだったんだろうな・・・と今になって思う程、比較的裕福で教育熱心な新興住宅地。生活水準も高く、非行に走る子供なんていませんでした。(生活水準と非行はあまり関係なさそうですが)

その中でも、私は親の価値観の影響下にどっぷり抑圧された、目立たず、地味な女の子。なにひとつ輝いたところなどなく、ヒエラルキーなんてものから考えると、かなり下な感じでした。

が、一転。高校は、東京のバリバリ下町(東側ですね)から通ってる子が多くいろいろ進んでいて、まあ元気!明るい!勉強なんか興味ねえ!高校は青春するためにある!という感じで、クラスは目立つタイプも大人しい子も、イケてる男子もオタク系男子も、それぞれの個性を自然に認めあっている感じでした。
ヒエラルキーでなく、個性。上下ではなく、横の位置に展開している関係。

自分が自分のままでいられる心地よい場所で、中学校の時は気後れして付き合えなかったようなタイプの友達もたくさんできました。

今考えても、1年生の時のクラスって、きっとみんながそれぞれ楽しかったんだんだろうなー、と思います。
2年生になってクラス替えがあり、あんなに楽しそうだった男子のひとりが、学校を休みがちになってしまった、と聞きました。
私も2年生のクラスに変わってからは、友達は普通にいたものの、そんなに楽しかったという記憶はありません。

希望だった県立高校に入っていても、それほど変わらなかったかもしれませんが、同じ中学校から進んだ人は皆無で、中学校とは全くムードが違う中、誰にも遠慮せず、生きたいように生きるクラスメートに、初めて「自分の思う通り、自由に生きても良いんだ(それが普通なんだ)!」と気づいた私。

入学してすぐ大学受験を意識させられるような進学校ではなく、あの高校で楽しい思いを沢山知ったことで、人生がまた違う方に開けていったんだと思うのです。

一見本当に残念な失敗でも、そんな環境と思っても、そこに入ったからこそ見つかる宝物があるかもしれませんよ。