
そのなかでとりわけ各国で熱い視線を注がれ
たのが、男子フィギュアスケートの羽生結弦だ。
94年ぶりとなる五輪3連覇がかかっていた27歳は、 ショートプログラムで4回転サルコーが
1回転になるアクシデントもあり、
最終的に4位と表彰台にも立てなかった。
しかし、フリースケーティング(FS)では、
回転不足で転倒したものの、
ISUの公認大会で初認定となり、
フィギュア界に新たな歴史を刻んだ。
大会後のインタビューでFSの前日に右足首を捻挫
し、痛み止めの注射を打っていたと告白。
また、エキシビションでは、通常4錠服用している
痛み止めを6錠に増やしたとも明かしている。
痛みをこらえながらも、貫禄の滑りを見せた
羽生には、中国メディアも賛辞を送り続けている。
「ユヅル・ハニュウは、彼が挑戦したい4Aを完成できなかった。五輪3連覇も逃してしまったのは、非常に残念だが、彼のスポーツマンシップは、誰もが学ぶ価値がある。彼のフィギュアスケートへの情熱は非常に高く、誰もが彼を尊敬している。多くの人が(3月に行なわれる)世界選手権に出場してほしいと願っている。もちろん、ユヅル・ハニュウが十分な休息をとることを前提としている」
構成●THE DIGEST編集部
