事務所のHPに載っていた
自分の出演作を数えてみたら

舞台「アマデウス」は

役者大和田美帆にとって、32本目の舞台でした。


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(頂くと、舞台やってるなと実感するものNO.1。大入 袋。感謝。)

32本!?

自分が思っている以上に作品を重ねています。

この歳で多いのか少ないのか分かりませんが

私は舞台を続けている。続けられている。

これだけは確かです。



大千秋楽の後の打ち上げの挨拶でも話したのですが、、、舞台をお休みしている3年間。

私は舞台に立ちたくて仕方がなかった。

どうしても欲しかった子供を得たばかりなのに、どうしてまた違うものを追いかけてしまうんだろう。

欲深い自分が嫌になったこともありました。

やりたいことを我慢してやはり娘のそばにいてあげる選択肢もあるのではないかと、役者以外の仕事も想像した日もありました。

出産前後は慣れない新しい環境への戸惑いの中、、毎晩ろくに寝られないという過酷な精神状態にもかかわらず、、、とにかく何がしたかったって、、、舞台に立ちたかった!

お酒を飲みたいよりも友達と会いたいよりも
舞台に立ちたい想いの方が強く、芝居がしたい!と涙する夜もありました。

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(松竹座の楽屋前。この景色がたまらなく好き。蜂の巣みたい。それぞれのおうちで準備をするみんな。二反田さんが隠れてるw)



私は、続けてきたことを休むということは
止まってしまうことだと思ってました。

一旦止まって、いつ始められるか分からないものを求め続け、不安でいっぱいでした。


その時の私に寄り添って言ってあげたい。


とんでもなくスンバラシイ舞台が待ってるよー!と。


とんでもなく優しい心でいっぱいのキャストスタッフの皆様と、とんでもなく深くて味わいのある脚本と、とんでもなく温かい拍手をくださるお客様が、あなたには待ってるよ!

出逢えるよ!大丈夫だよ。
またお芝居、できるんだよー!! と。


そして、決して止まってはいないんだよー。
とも言いたい。

日々の経験が、きっと役者としても役立つ日が来るから、今は焦らずゆっくり赤ちゃんと向き合ってーと。

でもねー
あの時悩んだり焦ったりしたのも間違いなく私の人生なんですよねー。
きっと何を言われても焦ってただろうなぁ。
自分のことは自分でしか変えられないですもんね。



もちろん
休んだことで見えてくる景色もありました。

むしろ、今は休んでよかったと思えるほどです。

雨の日のあとの太陽が美しく感じるように

休む前とは明らかに違うその景色が見られたことは
また私にとっての糧となりました。

お稽古場に行けること、疲れること、楽屋をもらうこと、お化粧すること、暖簾をかけること、よろしくお願いしますと言い合うこと、拍手をいただくこと、お疲れ様の一言、もちろんお芝居すること。
その一つ一つが書ききれないことすべてが有り難くて有り難くてたまりませんでした。


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(整列好きとしては斜めなのが許せないけど(笑)好きな画。)





今の私は、これまでの31本の舞台や、他のお仕事で出会った皆様で形成されてるといっても過言ではないくらい、皆様に影響され、そして育てていただきました。

尊敬できる方々とご一緒し続けられていることは、本当に本当にまだまだ未熟な私の糧となっています。


そして今回も、松本幸四郎さんと出会うことができました。


主演でもあり演出家でもある幸四郎さんが、心の底からお優しくてお茶目でチャーミングで、いつも私や娘のことを気遣ってくださり、常に舞台に真摯に取り組まれていて、舞台上では息を呑むほど美しく繊細で大胆なお芝居で観客や私たち共演者を魅了する。なんてったって魅力的な方ですから、みんなが付いていかないわけがない。
真ん中がそんなお方だったから、誰一人疑うことなく舞台の成功を信じて真っ直ぐ同じところを見てお稽古することができました。


そして若い桐山くんがみんなをまとめて引っ張っていってくれたおかげで、年齢差のあるカンパニーが一つになれました。彼には頭があがりません。見習うところがいっぱいの方でした。


そしてサーヴァントを含めたいつもの有志メンバーで、ウォーミングアップで体幹トレーニングをやったりバドミントンで汗を流したり、同じ釜の飯を食べたり、、、、
バカな話ばかりで笑って。。

みんな芝居が好き。
お客様に楽しんでいただくことが好き。
舞台にあがると目が変わる人ばかり。


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(久留米の公園、たくさん笑ったけど最後にこの乗り物で酔った、、)


当たり前のようで決して当たり前ではない
ステキなカンパニーでした。

たくさん助けてもらいました。

私がジャンプができなくても、突然踊り狂っても、プロポリススプレーを口じゃなくて首にかけちゃっても、稽古中にビーナスの乳首でむせても、段につまづきまくっても、みんな優しかった。みんな優しくしてくれた。


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(みんなへの配り物。私はタオルを桐山くんはTシャツを。宝物。)





大阪で私が少し体調を崩した時、
いろんな人がいろんな物を私の楽屋に持って来てくれました。みんな多くは語りません。ただ、「ほら、これ。」と、渡してくれるのです。悔しさだけでいっぱいだった私の胸に、次第に優しさが広がって有り難さが広がって、そのおかげで、みんなの優しさのおかげで早く治すことができました。 どんな薬よりも、みんなの想いが効いたのだと今でも信じています。


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誰と出会うかで人生ははるかに変わる。


今回のアマデウスで出会った全ての方に心から感謝です。大雨の中、ずぶ濡れになりながらセットや道具を搬出してくれたスタッフさんたちにも。本番中もお客様には見えないところで、多くのスタッフさんたちがあの舞台を支えてくれていました。みんなプロフェッショナルでスンバラシイ方々でした。


そして何より
劇場に足を運んでくださった皆様に感謝。

お手紙などもありがとうございました。

皆様と劇場で共有した、劇場でしか感じることのできない、あの見えないエネルギーは、デジタル社会のなか、貴重で大切で尊いものです。お客様が劇場に来てくださるから、私は舞台に立つことができます。客席にお客様がいて、舞台に役者が立って初めて出来上がる演劇という芸術を

これからも続けていきたい。

続けていくんだ!!

これからも舞台に立ちたい。
欲深くたっていいじゃないか。
やりたいこと全部やってやるー!

迷わずそう強く思えたことが今回の大きな収穫です。


コンスタンツェという役に選んでくださったことに心から感謝です。



そしてこれからも女優を続けるにはワガコや家族の協力も必要。
そう、、、

今回初めて娘を抱えながら舞台に出てみて、、
色んなことを知りました。感じました。 
ワーママたちと語りたい。みんなどうしてるんだろう。どうやってこなしているんだろう。
辛かったこと、上手くいかなかったこと
逆に楽しかったこと嬉しかったこと、、、


次回、「アマデウスを振り返る〜母として 」に綴りますね。


今回も長くなっちゃった、、、
(コメントなどに舞台の感想頂き嬉しいです!まだまだお待ちしてます)



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これだけは知っておいて

アマデウスで生きられた日々

あれは私の生涯で最良の日々だった。

生きている限り誇りにするわ。









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