思考圧 | 人のケツ見てブログ

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ドラマー、ドラムテクニシャンの三原重夫のブログです。

なんでも現代人が一日に受け取る情報量って、

江戸時代の人の一年分、平安時代の人の一生分(!)であるらしい。

さもありなんである。

 

僕が80年代の後半にバンドでデビューして東京に出て来た当初でも、

ファックスもまだ無くて、留守番電話も無かった。

連絡は会うか、固定電話か手紙。

 

一般的な情報源としては、テレビか新聞、雑誌、口コミ、噂。

ま、これは僕が生まれた1960年から、90年代後半まで、ほぼ変わっていない。

海外と頻繁にやり取りする事のある会社は「テレックス」という

巨大なマシンを持っていたが、とうてい一般的ではなかった。

 

どうやって仕事してたんだろね?

 

携帯も無かったから、バンドがツアーに出てしまうと、

そのマネージャーに連絡も取れない。どうやっていたか?というと「定時連絡」である。

事務所にはマネージャーから定時に電話連絡が来るので、

その時に事務所からマネージャー氏にこちらの要件を伝えてもらい、

それを地方で聞いたマネージャーが電話をくれる。

 

僕のバンドのマネージャーも地方に出ると日に一度、

手に一杯の小銭を持って、公衆電話に長時間へばりついていた。

 

今は忙しいですな。スマホとノートパソコン一台有れば、

どこでも事務所のデスクに居るのと同じである。

どこでも電話は取れる、メールはすぐ来る、今じゃLINEもあるし、

SNSのメッセンジャーでも要件は来る。

 

ま、仕事じゃなくても今ではテレビの前に居なくても、

スマホで世界中の出来事が、瞬時に目に飛び込んで来るし、

それに対するあらゆる人の意見も同時に目にする。

 

ま、人と連絡を取る手段が格段に増えて忙しくなった。

これも当然「考えざるを得ない事」つまり思考圧は増える訳で、

これもこれで大変なのだが、

もうひとつ、気になるのが上記の「人の意見が無限に入ってくる。」である。

 

まあ、昔は一般人の意見が活字になって世間に公表されるなんて、

新聞、雑誌の投書欄くらいだったのが、今やねえ。

 

実際に人と会って、自分と違う意見を聞いただけでも、

人の心って結構揺れてしまい、ま、そういう「情報」が入ってくると、

「自分が正しい理由」を考え出してしまう。

この思考圧は、「僕は正しい。」と思っている人ほど強かろう。

そこへ持って来て、現代の「意見の海」である。

気弱な人なら人が凄く見えて見えて、

とてもじゃないが生きていけそうな気がしない。「でも私は、、、」これも思考圧。

人の成功をみると嫉妬由来の思考圧が掛かりますしね。

事件を見れば義憤に駆られ、義憤に駆られている自分が少し誇らしく思える。

 

あのね、「人間なんてそんなもん。」って言いたい訳じゃないんです。

誰だって自分はそれなりに正しく、生きる価値があると思いたい。

価値のある人間だと思われていたい。そりゃあるんです。

人にとってその自信の揺らぎをもたらす情報って強力な思考圧なんで、

下手するとそれについて考える事に脳の時間をほとんど使ってしまう。

 

で、その場合って危機に備えてる訳で、脳と体は「戦闘モード」なんですよね。

交感神経優位。緊張状態。で、これがずっと続くと、過緊張、脳疲労。

 

ま、昨今道行く人の顔は険しいし、電車、バスにたまに乗っても怖いくらい。

どうも、ここ10年程でどんどんそうなって来た気がしてて、

ある時、iphoneの発売時期を調べたら、2007年だった。

12年くらい経つ訳で、僕の世相の印象と符合してて、ちょっと驚いたんですが。

 

でもまあ、12年やそこらで個人に入力される情報量は一日で、

江戸の一年、平安時代の一生分に匹敵するまでになった。

まあ、物凄い変化ですよね。方やヒトの脳は、20万年変わっていない。

 

で、こうなっちゃったもんしょうがない。

 

僕は「時代は変わるもの」と思っているんです。

 

音楽のレコーディングだって、磁気テープからデジタルに変わった。

いくらでも編集が出来る。歌の音程も直せる。

レコーディングの考え方そのものが変わった。

そりゃ、いろいろ考える事はありますが、当面アナログに戻る事は実際問題難しい。

 

磁気テープに戻るとして、何トラックに戻るのが『正しい』のか?

24?16?8?4?モノトラック?

いっその事、エジソンの蝋管に戻れば良いのか?

ま、議論百出で、結論出ないでしょうね。

ま、当面は実際問題、無理なんですけけどね。

 

映画だって、今更着ぐるみの怪獣をピアノ線で吊るとは思えない。

 

ま、一度なってしまうと世間はなかなか以前には戻らない。

今の人がせーのでスマホ止めるなんてあり得ないと考えた方が実際的でしょう。

 

ただ時代が変わったとして、本質的に何が起きたのか?

考えて自分なりに対処することは必要でしょうね。

 

ま、かねがね、現代人の過緊張、脳疲労については危機感もあって

考えてきたんで、、、。

だって、やでしょうよ。年中頭の中が「あー、もう!!」みたいなの。

 

で、マインドフルネスは、ですね、、、。

 

結局マインドフルネスかい!!