21世紀って、2001年からでしょ。

って事は、51からが「50代」の初年なのかな?

てな事を考えている。なんか体調全般を考えると、

そんな気がする。「何か、来るよね・・・。」

といった話は穴井ともしていた。

友人関係の病気の話も聞くことが増えた。


老眼は進み、筋肉はこわばり、

固有名詞を覚えるなんて夢のまた夢である。

今日もどこかで、「えっと・・・名前なんだっけ?」


クビの椎間板は一箇所無くなっていて、右腕がすぐしびれる。

これは、ゴルフボールで肩甲骨まわりのトリガーポイントを

ほぐすと、8割方治る。

演奏を長時間やると右足の甲やアキレス腱のあたりも、

演奏できなくなるほどではないが、しびれて来る。

今のところ信頼しているカイロの先生によると、

膝の下の骨と骨の接合部の接合が弱く、

筋肉が、それを保とうと余分に緊張するせいである。と。


初日は、無事に終わったが、後半はやはり痺れが出たので、

2日目は、ひざの下にサポーターを巻いて、アキレス腱のあたりには

テーピングをしてみた。これは効いたようだが、

これから通しリハなどが来る事を考えると、

やはりあまり無理は出来ない。


昔に比べてどこかの筋肉だけに負担のかかる叩き方ではないはずだが、

2日目のリハの朝も、なんとなーく、体中が満遍なく痛かった。

アイシングを考えるほどではなかったが。


「んじゃ、テンポ落とせば良いじゃん。」

「キー、下げれば良いじゃん。」

という事なのだが、んー、まだ何とか動くんで・・・。

オリジナルに近い形でやりたい。

お客さんも、それ観たいでしょ。

テンポは、メカも使って管理可能にしてあったから、

「下げよう。」という話が出たら下げられたのだが、

結局そういう話は出なかった。

みんな、似たような思いだったのであろう。


うーん、まだ出来るけどシンドイっちゃあシンドイ・・・。

個々に、いろいろな意味で限界を探っていたのは、

間違いの無いところで、50代って、半端なお年頃だなあ。

全員70になって、まったりゆったり。それも良いがもう少し先である。


70で「NONONO」をオリジナルのテンポでニコニコやってたら

バケモンだよな・・・。ま、それはそれで売りになるか・・・。

「超高速老人バンド。」

「NONONO」と「バーニングブルー」と「サーチン」だけやって

拍手喝采。アンコールは「パッセンジャー」。


ま、そんなこんなで、サポーター巻いて、テーピングして、

2日目のリハーサルの始まり始まり。


朝本君が機材とともに来た。

巨大なハードケースが二つ来て、何かと思ったら、

去年、リハに一瞬登場して即病院行きの決まったソリーナと、

なんとファルフィッサのオルガン。

世界初のストリングキーボードと、

チャチと言えば、チャチな。独特と言えば独特の音のするオルガン。

どちらも古い。


ファルフィッサのハードケースには「基板極弱!」と書いたガムテが張ってあった。

ソリーナに至っては、でかい図体で出る音はほんの限られている。

朝本君いわく「ボタン押してもあんま変わんないですよ。ガッハッハ。」

「頭極悪」と書いたガムテを張ってやろうかと思った。

好きだね、あんたも・・・。


あとはデジタルシンセが一台。これでMACの音源も鳴らしていた。

巨大な鍵盤が2台ある事で、見た目はキース・エマーソンか、

リック・ウェイクマンか、というくらいのお城状態。

これでもかと配線がつながり、何だか凄そう。

下山君と「あそこに引きこもるつもりなんだぜ。」と話していた。


下山君のギターがこの時点でステレオだったかどうかは分からない。

確か、ARABAKIは朝本君抜きの予定だったので、

ARABAKIは、ステレオにすると言っていた。

その時「お前イヤかもしんないけど。」と言われて、「?」だったのだが、

いやじゃないよ。全然。

昔は「音デケーなあ・・・。」と、思っただけで。


花田君の足元にはCE-2が有ったり無かったりしたような気がするが、

花田君って、歪みってどうやって出してんのかね?

アンプのゲインだけ?あ、けっこう謎。


穴井さんの足元に、こっそり謎の小箱がやはり登場しており、

見るとMXRのフェイズ100。

「ムニュオーーーーンワオワオワオ」という奴である。

そもそも「むーん」とした音なのに・・・。


「それどこで踏むん?」


「さあ。」


この後、穴井さんがこの小箱を「ビクターの犬」みたいに見つめながら、

踏む瞬間に、散々笑わされる事になった。


花田君から手書き感満載の紙を渡されたと思ったら、なんと曲順。

昨日の土下座が効いたらしい。

渡されたと思ったら、「ちょ、ちょっと・・・。」という間もなく

始まってしまった。

昔は、このやり方にドギマギしたが、もう慣れたもんね。

適当にやるもんね。

下山君からの「エンディングこうしようか?」という話も出て来だして、

段取りが無いようでいて、リハーサルらしくなって来た。


ま、細部が変わってきて僕は、一応書き込むのだが、

花田君と、穴井さんは聞いて「お。」で終わり。

穴井さんに至っては、次の瞬間「このハイワット、音太いんよ。」

と、話している。あれでよく覚えるよなあ。


なかなか決まらなかったのは「ストレンジャー・イン・タウン」のイントロで、

ディレイギター、ハイハット、ソリーナの順番で入る事にはなったが、

ディレイギターの頭がどこやら、ハットの頭がどこやら、

ソリーナが裏から入って来たりで、「え?え?え?」


この曲では僕はクリックを聴くので、普通は僕から始まるのだが、

下山君がディレイギターから入るという。

「ダイジョブ、ダイジョブ。」

んで、ディレイギターから入る、適当なところでクリックをONにしてみる。

するとキッチリ合うのである。

この人のタイム感は、ホントに恐ろしい。


ま、この段階ではミスだらけで、


「1!2!3!ごめーん!曲違った!」


とか。


穴井さんに至っては、


「ごめん、ごめん、弦一本間違えてずっと弾きよった。」

「気付かんやった。」


気付けよ。


「怖いねえ。」


怖いわ。


まあこういう体たらくなので、

「何やってんだ!」

「何年やってんだ!」

「やる気あんのか!」

「田舎に帰れ!」(ま、田舎に帰ってライブやるんだけどね、今回。)

「その程度が、お前のロックか!?ロックなのか!例えば!」

「なんしょっとや、きっしゃーん!」

「きっっっっっしゃゃゃーーーーん!!」


などの怒声が飛び交い、鉄拳制裁までが飛び出し、

悔しさにトイレに閉じこもって出て来ないメンバーが続出。

関西人の僕は、何言われてるのかサッパリ分からず。

高橋女史は「この子だって必死にやってるのよ!」と泣きじゃくり・・・。

魂のリハーサルは続く・・・。


といったような事はゼーンゼン無く。

その代わりに、東京電力の役員の減俸問題になぞらえて、

「下山専務、3割減俸。」とかね。

「タバコ吸おか。」で、休憩。


ま、リハの最初で間違うのは良い事なんだよね。

間違いやすいところがよく分かってね。

実際問題、リハで間違ったところって、強く記銘されるので、

本番では間違えない。そういうものである。

「これは、ダイジョブ。」という曲の方が間違えやすい。


んでまあ、あんまし最初からギチギチにやっても、

何だかふくらみの無いモノになっちゃうしねえ。

混乱の中から、徐々に形が見えてくる。

そういうやり方もある。

個々の良さは、その方が出てきやすいのではないか。

という気はする。

ま、今回なんかは全員キャリアのあるミュージシャンで、

個々にマジメに取り組んでいるのは間違いないのである。

僕は僕で、現場では楽しくやっていたが、

帰ってアレンジを見直したりもしたしねえ。


このプレッシャーの無さは、実はむしろ厳しい。

「任されている。」からである。


クレイジーロマンス、バーニング・ブルーもやってみた。

バーニング・ブルーは展開がスリリングで、やっていても聴いても気持ち良い。

ま、ちょっとシンドイけど。

クレイジーロマンスは、ややテンポを上げた。個人的には課題が残った。

「どこまでシンプルにやるか?」である。

淡々とやっても成り立つし、メリハリを付けてもカッコイイ。

で、そのあたりがドラムがどうやるかで変わってくる。

これは「ストレンジャー」でも同じ。

ま、本番までに決めよう。


探り探りながら何だか演奏はまとまって来た。


僕自身は、この時点では可能な限りシンプルにやっていて、

そこに必要な事を足していくという感じ。

昔は、ひっぱたきまくって、「はまり所」を探していたが、

体力的にも、まあ「大人」にならざるを得ない。

最近、フロントにスペースを提供する。という考え方が気に入っているせいもある。

やりやすいスペースを提供すれば、フロントが機嫌よく働く。

そんなに引っぱたかなくても全体としては良い演奏になる。


はず。


という。


リハの終了後、高橋女史にYOUTUBE用のコメントを録られた。

何でやるのかと思えば、なんとデジカメ。

すごい時代だなあ。

ツイッターは、最近僕も始めたが、

YOUTUBEにアップしてツイッター等でつぶやけば、

けっこう宣伝になっちゃうもんなあ。


3回ぐらいやったのだが、

穴井さんがけっこう大人なコメントをするので、

基本的に任せて、僕は、

「あんましやんないんで、是非。」

と、前にアップされていた、花田君と下山君のコメントの

花田君をパロった。


すぐ横に花田君がいて、「ムフ・・・。」っと笑っていた。

「怒った?怒った?」と訊くと、「んや。」


ま、そんな事でしたわ。


穴井と「俺たちチープトリックのアルバムのジャケットの裏面やね。」

と話した。


「そうねえ。」


ま、すごい時代だなあ。誰だって同等の宣伝が出来る。

今の時代のライブ活動に初めて参加したような気がした。


ま、これでどうなっていくのか分かんないけどねえ。

むしろ本質的な実力を問われる時代になるような気がしていて、

ならば、実力って何よ?ドラムって何よ?


実は、最初からこのライブには、

僕が考えて来た事、やって来た事を全て賭けてみるつもりだった。

昨年のロフト以降、かなりいろいろな事に結論が出た。

それが机上の空論に過ぎないのか、実際に役に立つのか。

それが役に立つなら、まだもう少し出来る気がした。

ベーシックな意味でドラムがドラムとして機能するというのは、

そんなに難しい事でもシンドイ事でもないはずなのである。


下山君とも、リズムに関する事はよく話した。

それについて話すのにこれ以上の人間は居ない。

客観性も有り、具体的にも話せる。

僕と下山君はその点では、やや似ている。


上手く行かなければ・・・。


ま、結局動けるうちはジタバタやってんだろうなあ。

ま、多分、そんなに間違っていないだろう。


ドラム椅子に座っている間は、平気だったのだが、

帰り道で、どっと疲れた。蕎麦食って帰って寝た。