飛蚊症の漢方相談が増えています | 船橋の老舗漢方 七代目 右島薬局

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飛蚊症とは、硝子体内の混濁の影が網膜に映され、目の前に浮遊する虫や糸くず、黒い影の様なものが見える症状です。

 

飛蚊症の原因は加齢による生理的なものが多いといわれていますが、硝子体の加齢変化と併発する目の病気や、ほかの眼科疾患が原因で起こるものもあります。

 

眼の構造として、目に映るものは光として角膜、水晶体、硝子体を通り、網膜にある光感受細胞に感知され、光の情報が電気信号に変換され視神経から脳に伝達して見えるようになっています。

目の構造の中でも硝子体は、水晶体と網膜に囲まれる空間に存在し、コラーゲンやヒアルロン酸からなる透明なゲル状の組織で、眼内の光の通り路の役割があります。

年を重ねることや強い光、紫外線などの刺激で酸化すると硝子体の成分は変性し、部分的に硝子体線維と水が分離して液化してしまいます。

この変性し分離した繊維成分の浮遊する影が網膜に映されると、虫や糸くずのような黒い影に見えるようになることがあります。

また中年以降の一部の人は、硝子体剥離(硝子体が網膜から剥がれる)によって顕著な飛蚊症が起こります。この場合は硝子体出血、隣接する網膜に網膜裂孔、網膜剥離を引き起こして、視力に影響がでることもあります。

 

その他に飛蚊症は、眼の感染症、外傷、糖尿病網膜症、高血圧なども原因となります。

スマホやパソコンを長時間しようすることも、近年増加中の飛蚊症発症誘因と考えられています。

 

私の学んだ中医学では飛蚊症は「雲霧移睛」(うんむいせい)と呼ばれ、原因は主に4つだと考えられています。

 

その4つは

1,肝や腎の弱り、

2,気や血が足りない、

3,身体にゴミが貯まってる、

4,気や血の滞り

 

しかし、実際にはそれぞれが単独で原因となるというよりも、複雑に絡み合い原因となることが多いのです。

 

飛蚊症には、「石決明」(せっけつめい)を中心に使います。

石決明は退翳明目の働きがあり、視界を遮り見えづらくする影やモヤをのようなものを改善する、名目の要薬と言われています。

 

石決明に上記の4つの原因や体質を改善する漢方薬を合わせることで、より効果的に飛蚊症を解消することができます。