　東京の「三大祭り」と言えば、神田神宮（神田明神）の神田祭り、日枝神社の山王祭り、夏祭りとして最後となる富岡八幡宮の深川祭りが並べられております。

　江戸時代から続いている年中行事が令和の時代になっても受け継がれ「江戸三大祭り」とも呼ばれております。

　神輿・深川、山車・神田、だだっ広いのが山王様といわれておりまして、わたくしは子どものころから地元・深川の神輿が自慢でございました。

　４年に１度の本祭りともなれば６０近い神輿が各町内から出揃い、深川の街を練り歩きます。

　今年は陰祭りではありますが、着々と町内の長老、若衆たちの手によって準備が進められています。

　わたくしたちも子ども用の半纏（はんてん）とTシャツを用意したり、扱ってくれる店に運んだりと縁の下の力持ちと言いたいところですが…筋力が衰えている平均年齢７２歳の高齢者メンバー、多少ヨタヨタとしつつも頑張っております。

　我が町内はマンションが多く建っているのですが、大手企業の本社や支店があるオフィス街でもありますもので、そこそこの寄付が集まります！

　今年の盆踊りは７月２０日、２１日に行われる予定…やぐらの準備もそろそろ整うかと思います。

　八幡宮例大祭は８月２１日…今からワクワクしちゃいます。

　半纏を配り終わったら、もうお昼近くになっていました。

　メンバーのひとりが財布の中から折り畳んだチラシを出して「これ！セブンイレブンの割引券が付いてるチラシなのよ。新聞に入ってなかった？」と広げて見せてくれました。

「あれ？」…我が家は讀賣新聞と日経新聞を購読しておりますが、そんなチラシ入ってたかなぁ～とは言っても、チラシをあまり見ないわたくし、気が付かなかったのかも知れません。

「コンビニのいろいろなモン、値上がりしちゃって気軽に買えなくなっちゃったじゃない？ホラ、冷凍食品や麺類、サラダやお惣菜の値引きもあるのよ。今日のうちのお昼、サンドウィッチ買って行こうと思ってんの」

　確かに少しづつ少しづつ何回にも分けてじわじわと値上げがなされ、コンビニスィーツを買うのも控えるようになってしまいました。

　これは良い情報を貰いました！

　さっそく家に帰ってチラシの束を広げたら…入ってたぁ～！

　さすがは讀賣新聞！…日経にも入ってたけど。

　どれも３０円引きとなっています。

　チラシを握りしめて買いに走りましたよぉ～

　シャキシャキレタスとミックスのサンドウィッチを買って参りました。

　３２４円の３０円引きは大きい！　

　コーヒーを淹れて美味しく頂きました。　

　高齢者の情報源もバカにできぬと思いました！

　今夜は送り火を焚きました。

　濡れたら可哀そうだと思い、雨が上がるまで待っていたら８時近くなってしまいました。　

　あんまり早く帰られちゃうのも淋しいと思っていたら、こんなに暗くなってしまい、ゆらゆらと揺れる炎をぼんやりと眺めていたら…炎が天まで昇って行くようで、またひとりになっちゃったようで心細くなってきました。

　両親が帰ってしまい、夫も帰ってしまったでしょう。

「あっ！」

　確か…極楽浄土にも門限があったような？

　門の前でウロウロしている両親と夫の姿が思い浮かびます。

　悪いことしちゃったなぁ～無事に着いたかな？

　まぁ～なんとか勝手口からでも入れるでしょう。

　また来年ね！とは言いつつ…部屋の中はどことなくガランとして静か…キュウリの馬もナスの牛もそのままに残されております。

　お盆のあとの淋しさって…堪えるなぁ～

『送り火に遣らずの雨の降りいでし』

（おくりびにやらずのあめのふりいでし）

岡本眸（おかもとひとみ）

３０円引き！