　東京では旧盆よりひと月早い「盂蘭盆会（うらぼんえ）」に入っております。

　今年も迎えた両親や夫…そしてご先祖様、見送った人々を数えると、さぞや賑やかなお盆となっております。

　わたくしも歳を重ね、ひとりで迎えるお盆にも慣れたのですが、年々簡素化して参りました。

　　せめて帰って来るであろう乗り物だけは用意せねばと、乗って来るキュウリの馬と、帰りに乗るナスの牛、精霊馬（しょうりょうま）だけを手づくり致しました。

　仕上がった精霊馬をよくよく見ると…ブスッと刺したところが痛々しい？

　まぁ～なんとか乗って帰って来てくれたと思います。

　精霊棚に飾るお供物…どれにしようかなぁ～

　食品ロスにならぬよう、なるべく食べられそうなものを選びましょう。

　目に見えなくとも、帰って来てくれてる…なんだかとても楽しゅうございます。

　また本日は月の半ば１５日を迎え、神棚のお榊も新しいものに替えなければならず、仏壇に精霊棚を設え、神棚には月次祭（つきなみさい）で塩とお米、お神酒を供えるなど、忙しない午前中となりました。

　お昼は食欲をそそるようなジャージャー麺を作りました。

　辛みそで合えたひき肉をまぜまぜ…「美味しいぃ～！」

　ピリッと辛いタレでぼんやりとした軟弱な精神と肉体をシャキッと揺り覚ましょう！

　午後になっても風が涼しいので体が楽でした。

　今年は６月の異常な暑さのせいで、朝顔の種を蒔くのが出遅れてしまい、７月になっても蔓（つる）が安定致しません。

　そろそろ支柱を立てねばならぬのですが、この涼しさでしたら何んとか体力が持つかと思います。　

　この分ではお盆に帰って来る両親や夫に「大輪・紫」を見せることは叶わぬでしょう。

　種まきから開花まで逆算できなかったことを深く反省…今年はミスをしてしまいました。

　送り火を焚く１６日まで、朝顔の開花は間に合わぬでしょう。

　遅かりし由良助…残念…。

『朝顔にすずしくあたる朝日哉』

（あさがおにすずしくあたるあさひかな）

日野草城（ひのそうじょう）

遅かりし…