7月も今日で終わり…いよいよ明日から8月・葉月、Augustがスタート!
「いよいよって、何?」と訊かれても、それにぴったりの返し言葉が見つかりませんが…いよいよ・であります!
わたくし・前期高齢者ともなると凍えるような冬の寒さより、肌に粘りつくような湿気を含んだ夏の暑さの方がお手上げであります。
1週間もすれば「立秋」が巡っては来ますが、秋まで耐えられるでしょうか?
毎日30度を超える暑さが続いていますが、梅雨が明けてからハテ?何か忘れているような…小さな引っ掛かりがいつも頭の隅っこにあるんだけど、なんだっけ?
植木の水遣り、メダカのエサ遣りで熱さがこもっているベランダに出ると…小っちゃな虫がチョコマカと忙しなく動いているのを発見!
「珍しい虫だなぁ~この真っ黒なおめめと長い触角は…ウリハムシ?」
名前にウリが付く虫ですから瓜を食べてしまう、農家では害虫として要注意の虫となります。
この辺りにキュウリやウリ、スイカが生る畑はないだろうにと考えている間も一刻も休むことなくチョコマカ。
これから先の人生を静かに考えなくて良いのかなぁ~
まぁ~虫の寿命はひと夏。成虫で越冬したとて1年、わたくし・66歳が持つ時間と比べるわけにもいかぬでしょう。
そうか!我が家では毎年日差しを避けるためゴーヤでグリーンカーテンを設えておりました。
今年はそれを朝顔に替えまして、ゴーヤの消費に頭を悩ませることなく過ごしております。
ゴーヤもウリ科であります。
ざっと他のうちのベランダを見ましたら…あった、あった!すでに大きく生ったゴーヤが風にぶら~りと揺れているのが見えました。
「あそこから様子伺いに来たんだ。ゴーヤがなくて残念だったねぇ」
昨年まで我が家のベランダで涼し気に葉を広げていたゴーヤを目に浮かべていて、ハッと思い出しました!
あのハテ・なんだっけ?であります。
納戸に置きっぱなしにしていた塩漬けした梅!
この夏、日に干さなければ、この先なんの役にも立たずに終わらせてしまうところでした。
慌てて納戸へ直行!
食料棚の奥にジブロックの袋に塩漬けしたままの梅がチンマリと出番を待っておりました。
今日も晴天…さっそく梅を取り出しザルに取り、白梅酢を分けておきましょう。
添加物が入っていない白梅酢は水に薄めて飲めば、熱中症対策に抜群の効果があると聞きました。
それこそキュウリやミョウガ、ショウガなどの一夜漬けも風味よく仕上がります。
思い出して良かったぁ~
ここ数年は赤紫蘇を入れない白梅干しを仕込んでおります。
何やら赤紫蘇を扱うのも面倒になったこともあるのですが、白梅の持つさっぱりとした味が好みに合うようになりました。
家にこもりっきりでも梅を干すとなると気に掛かるのが天気予報でございます。
「よし!明日も晴れだ」
我が家の梅は三日三晩・干すのではなく、ざっくりと二日ほどで仕上げます。
狭い袋に詰め込まれていた梅…これから地獄のような日差しに晒されるとも知らず、ふ~っと大きなため息を吐いておるわぃ!
『一生の残り時間の夜干梅』
(いっしょうののこりじかんのよぼしうめ)
岡本眸(おかもとひとみ)