色づく木々をこうして部屋から眺めておりますと…人生の黄昏を迎えている我が身にとって、何かこう胸に迫るものがございますもみじ

「俺は何んにも迫るものなんて、ないねっ!いい眺めじゃないか」

人が感傷に浸ってるというのに…汗

黄昏時をとっくのとうに過ぎて、今まさに「大禍時(おうまがどき)」の真っ只中に身を委ねている家人に言われたかありません!

ですが…「いい眺めじゃないか」との家人の言葉に、イギリス映画「眺めのいい部屋」を思い出し、もしかしたら、映画の主人公そのもの・良家の子女ルーシーと階級が違うジョージではないかしらん?

「俺は猿じゃないんだから、ジョージはイヤだ!」

娘が大好きだった絵本『おさるのジョージ』はまだ本棚にあったはず…本

「それじゃぁ映画にならないじゃない!私だってスヌーピーに出てくる意地悪ルーシーはイヤだわよ!」おとめ座

さて…映画の舞台は1907年・イギリスとイタリア・フィレンツェです。

プッチーニの「私のいとしいお父さん」が流れるなかでのオープニング音譜

フィレンツェにある宿屋「ベルトリーニ」の部屋からふたりして眺める景色は青い空、眼下にアルノ河がとうとうと流れ…向う岸にはヴァザーリの回廊、正面には赤い屋根の鐘楼と街並みが望めます。

まるで印象派の絵画を観るがごとく、それは美しい光景でした。

イギリスの田園風景もまた素晴らしく、みなが集う庭園はさり気ない中にも気品ある佇まいが画面を通して伝わってきたことを覚えています。

ここ東京は下町ではあるけれども河は眼下に流れておりますし、気品をたたえた老夫婦が肩を並べ、部屋から外を眺めている光景は…映画のワンシーンを観るかのようです!

「いったい、どこの誰がそんなことを言ってるんだよ!河って言ったって汐浜運河のことだろ?し・お・はまビックリマーク

それにしましても…桜、欅、白木蓮など見事な黄葉・紅葉となっております。

はらはらと落ち行く落葉樹も、青々とした常緑樹があってこそ映えるかと思いますクリスマスツリー

もちろん!ここでの落葉樹は家人…もみじ

傍らで支えている常緑樹…「それは私ですクローバー

7月から始まった「ヘリコバクター・ピロリ菌」との戦いにようやく終止符が打たれることになり、ホッと肩を撫で下しております。

7月に受けた胃カメラ検査で「大量のピロリ菌が胃の中にウジャウジャいる」と内科医の先生から言われ、その場で手渡されたのがエーザイ・ラベキュァと言う飲み薬でありました。

1日朝・夕の2回・合計12錠を7日間続けて飲む治療薬です。

その間、飲み忘れた場合は振り出しに戻ってしまうことあせる

アルコールは我慢することお酒

私が晩酌のお相手が出来ぬと宣言をしましたら、家人はポカン!

「…俺がきみのお・相手をしてたんじゃないの?きみが飲めないんだったら、ぼくだってきっぱり飲まないっ!」

いつのまにか、俺がぼくになったようでありますが1週間、ふたりして休肝日としましたビール

心の中では「有り難い!」と手を合わせ感謝しましたが、そんなこと口には出さない!

「そう思ったら、1杯だけ注いでくれる?」と言いかねない家人・ぼくちゃんですからね!

ラベキュァ薬を飲み終わってから、約2ヶ月から4ヶ月後に除菌が出来たかを調べる検査を受けなければなりません。

この検査方法は、尿素呼気検査、培養法など6つあるんだそうですが、なぜか?私に処方されたのは「糞便法」…糞と便、ふたつも並べるこたぁないんじゃないですか?

どっちかひとつに絞って欲しかったです汗

早い話が検便検査でして、胃に入った食べ物がクネクネと私の体を巡って出て来たところで「御用ビックリマーク」とするわけであります。

まぁ~何んにしましても「マイナス・陰性」と出たんですから、たとえ糞便方法であっても構やしませんけども、今回は『便』で行きました!

7月のあの暑さの中、7日間もビールや冷や酒を我慢出来たものよと我ながら感心してしまいます合格

家人もよく付き合ってくれました。

今だから白状致しますと、深夜まで本を読んでいる時や、夜中のトイレに起きた時、こんな光景を見たような気がしたもんであります。



『足音を忍ばせて行けば台所にわが酒の瓶は立ちて待ちをる』

(あしおとをしのばせていけばだいどころにわがさけのびんはたちてまちおる)

若山牧水