【6日目/網走→札幌経由→函館→新函館北斗→弘前まで その1】
網走の一夜はシバレました~
朝、ホテルを7:30にチェックアウトしましたら、寒いというより痛い
耳が凍る
路面が稚内よりもツルツル
駅まで怖いよ~
と、よっぽどタクシーを呼ぼうかと思ったほど、シバレル朝でございました
駅に着いたら、私が出獄した玄関に気温計があり、見てみるとマイナス5.1度
恐らく北海道では当たり前の気温かと思いますが、富山的には、やや辛い気温です
マイナス3度から水は凍結し始めると言いますので、冬場の北海道の水道って、どうなってるんだろう?と、ふと思いました
さていよいよこの日は、本州へと戻る日です
この日の宿泊地は、弘前
網走→弘前は、普通列車だけでは絶対一日では辿り着けません
それどころか、乗り継ぎ悪くて札幌にすら辿り着かない…
改めて、道内特急自由席フリーパスのありがたさを実感します
私がこの日最初に乗るのは、網走8:06発旭川行特急「大雪2号」
自由席なので早めに席を押さえなくてはと、何度も転倒しそうになりながら圧雪凍結ツルツルの路面を必死に歩いてきたのですが、入線済みの「大雪2号」の自由席を見ると、ガラガラ
慌てなくても良かった~と思いつつ、指定席を覗いてみると結構埋まってるんですね
指定席と自由席の逆転現象、「大雪2号」でも味わいました
実は網走から札幌へ向かう際、あるいはその逆の場合でも、遠軽という駅で方向が変わるんです。
昔、遠軽駅から、稚内へ行く宗谷本線の途中駅、名寄までを結ぶ、名寄本線という路線がありまして、遠軽駅は旭川へ向かう石北本線よりも名寄本線(旧・湧別軽便線)の駅として先に開業したため、そういう構造になっているんですね。
そして「大雪2号」の自由席は、網走発車時点では後ろ側の2両。
私は4両編成の一番後ろの席を確保しました
そうすれば遠軽以降は最前列、こんな車両ですので、ワイドビューが楽しめるという訳です
「大雪2号」は快晴の網走を定刻に出発、快晴の下、旭川へ向けて元気にキハ183系は走ってくれます。
私が北海道を旅した週は、本当に天気に恵まれました
折り畳み式傘を用意していたものの、一度も使わずに済むなんて
もっとも列車に乗ってる間に突如吹雪ということもありましたが
しかしやっぱり道東ってのは寒いんですねぇ…写真の通り、沿線には女満別にかけて網走湖という湖もあるんですが、寒いためか凍っています
晴れだから余計に放射冷却で凍るんですね、きっと
この網走湖はこの日の景色のハイライトになりました
以後は山間をクネクネ走りますので、スピードも遅く、景色も変化に乏しいのです。
いや、せっかく北海道に来ておいて景色の変化が乏しいなんて言ったら罰が当たりますね。
こんな快晴の下、列車に乗れるんですから
けど、正直景色の変化がないと、車内の暖房と太陽の光も相まって、寝てしまいそうな感じだったので…
そして遠軽に到着
ここで方向転換しますので、ちょっと時間があるだろうと思い、ホームに降りてみようかなと思ったのですが、何故か列車は遅れてまして、すぐ発車しますというアナウンスが
うーん、名寄本線の跡とか見れないかなと思っていたのですが、時間不足で断念
実際に「大雪2号」は、私が椅子を回転させている間に出発しました
さて好天続きだった北海道旅行ですが、遠軽を出ると突然暗転
空が暗くなり、吹雪が襲ってきました
列車の運行に支障が出るほどではないのですが、せっかく最前列のかぶり付き特等席になった瞬間から吹雪だなんて
テンション下がる~
でも前方が何も見えないホワイトアウト状態ではないので、山道クネクネもそれなりに楽しめました
しっかし沿線は…家もねー、車もそれほど走ってねー、の「俺ら東京さ行ぐだ」状態
石北本線という「本線」を、「大雪2号」は走っているのですが、毎年ダイヤ改正で駅が数駅ずつ廃止されているそうです。
時刻表を見ると、一つの駅間で20分以上掛かる個所もあり、過疎化の現実を垣間見たような気がしました
列車が旭川に近付くと、やっと車窓にも活気が出てきます。
そろそろ終点だ、すぐ隣にいる「ライラック」に乗り換えなくちゃ…と思っていたら、突如東旭川という駅辺りから運転がノロノロになりました。
ダイヤの乱れでもあって、抑止が掛かっているのかな?と思いきや、宗谷本線との分岐点でもある新旭川駅で完全に停車
何があったんだ?と思っていたら、
「えー、先ほど11時34分頃、この先の旭川四条駅で、宗谷本線の快速列車にお客様が接触し、人身事故が発生いたしました」
な、なんだってー
接触で人身事故と言ってますが、完全に飛び込み自殺ですよね
なんて迷惑な
車掌さんの放送も結構詳しく言ってくれたので、状態が分かって良かったような、逆にグロイ現場を想像してしまいそうな…
ともかく「大雪2号」は新旭川駅でしばらく抑止された後、JR北海道の判断により、そのまま運転打ち切り、新旭川から旭川駅まで代行タクシーを手配ということになりました
なんて日だ
…これが、予告していた(?)トラブルです
でもJR北海道の対処は早かったですよ
列車がトラブルで抑止されてから、救援が来るまで3時間とか、ヘタしたら半日とか、JR他社ではロクに状況も説明しないまま、平気でお客さんを放置しますから、新旭川駅で抑止を喰らってから1時間以内で代行タクシーの手配までしてくれるなんて、意思決定が迅速で逆にJR北海道に感謝したいと思いました
新旭川駅は駅名に反して(?)無人駅で寂しい駅なんですが、JR北海道の社員さんが駆け付けて、代行タクシーに乗るお客さん達1人1人に申し訳ありませんと頭を下げていましたが、鉄道で自殺するヤツの方が悪いので、JR北海道も被害者ですから、私も一応「いえいえ、かえってありがとうございます」と返しておきました
意外と新旭川と旭川は近くて、タクシーに乗ったらすぐに着いた感覚です。
私もいろんな経験をしてますので、代行タクシーや代行バスに乗ったことも多々ありますが、結構長い距離を乗ることが多く、乗ってる間に、待たされた客同士で親近感がわいて、車内で色々話をしたりするんですよね。
それがこの時は、代行タクシーの手配も迅速、旭川駅までも意外とあっという間で、車内で同じ目に遭った方と喋ることもないままでした(苦笑)
この旅で旭川駅に現れるのは、回目になります。
計画では「大雪2号」が旭川に着くのが11:50、すぐ12:00発の「ライラック22号」に乗り換え、札幌に13:25に到着、札幌では土産物屋さん巡りをしたいと思い、札幌14:45発の「スーパー北斗16号」に乗ることにしていました。
私が3回目の旭川駅に現れたのは、12:45
人身事故が起きたというのに、JR北海道の迅速な手配のお陰で、旭川駅には1時間程度の遅れで着きましたよ
そして旭川を予定より1時間後の13:00発の「ライラック24号」に乗ることが出来、乗車前にはお気に入り駅弁も買え、何とかトラブルによる影響は最小限で済みました。
前述の通り札幌からは、元々14:45発の「スーパー北斗16号」に乗るつもりだったので、「ライラック24号」が定刻(14:25)に札幌に着けば、丁度間に合います。
札幌駅での土産屋さん巡りは諦めましたが、これまで十分買ったしまあいいかと思って、札幌駅巡りは止めることにしました。
「ライラック24号」はトラブルなく定刻に札幌に着きまして…
私私は20分後の「スーパー北斗16号」の自由席の列へと急ぎました
しかし平日だからか、自由席を待つ列も大したことなく十二分に余裕があり、札幌から函館まで2人掛けの席を独占できましたよ
さて「スーパ北斗24号」も、室蘭を過ぎると内浦湾沿いの絶景を走るので、海側の座席を確保したんですが、何度も書いている通りで日暮れが早く、海沿いに近づいた時には、もう暗くなりかけでした~
往路の「スーパー北斗」では半分以上寝落ちして内浦湾の絶景を見逃していたので、帰りは海の景色を堪能したかったんですけど、残念です。
…やっぱり夏至の頃にリベンジを…(笑)
「スーパー北斗24号」もトラブルなく、快適に函館を目指します。
ただ車内販売がないのは残念ですね
折しもこの春のダイヤ改正で、JR各社の列車で車内販売が大幅に縮小されるとの報道もありました。
儲からないからだとは思いますが、やっぱり乗車時間が3時間以上ある特急には、何らかの供食施設が欲しいです
自販機で良いんです
温泉街の旅館のように、多少ボッタくりで高くても良いんです(笑)
それがダメなら、途中のちょっと大きな駅で5~6分停車し、客が買い物できるようにしてほしいですね。
昔、横川で釜飯が流行ったのは、碓氷峠を登るためにEF63を連結しなくてはならず、どんな列車だろうと必ず4~5分は停車していたからですし。
これからは車内販売名物のカッチカチのアイス、どこで買えばいいの
話が脱線しましたが、私は元々の予定では18:09に新函館北斗で下車し、そのまま北海道新幹線へ乗り換えるつもりでした。
それが「スーパー北斗16号」に乗っている内に気が変わりまして、函館駅を往路では慌ただしくて楽しめなかったので、そのまま函館まで行って、ちょっと函館駅を巡ってから新函館北斗へ戻り、1本遅い新幹線に乗ろうと計画を変えました
そうしても、1時間ほど遅くなるだけなので
その新函館北斗には定刻に着きましたが、結構降車客が多かったです。
殆ど新幹線に乗り換える方達だと思いますが、時刻表を見ると、「スーパー北斗16号」から新函館北斗で「はやぶさ42号」に乗り換えると、その日のうちに東京へ行けるんですね
というか、札幌から東京へ鉄道で行く最終便が、スーパー北斗16号とはやぶさ42号というわけで、乗り換えが多いのも納得です
…字数が足りない大した続きもありませんが、次回へ続きます