よく人は自分のやったことはすぐ忘れてしまうがやられた方はいつまでも忘れないと言います。特にそれが自分自身がやったことではなく自分の周りの関係者がしでかしたことだったりすると「何でオレに責任があるの?」と考えてしまいます。でもやられた方はそうは見ないものです。最近ちょくちょくネットでロシア軍関係者が「ウクライナ侵攻は最初はウクライナではなく日本に侵攻するはずだった」という趣旨の談話を出していて「まさかそんな突拍子もない話...」と信じない方がほとんどだと思って見ております。でも、後から冷静に考えてみると帝国主義の国がどこかに侵攻する時は簡単に攻め落としやすくて、それなりの大義名分をかざすことのできる国を狙うのが当たり前なので、そう考えると強ち荒唐無稽な話とも言えない気が致します。だって日露間には平和条約も結ばれていない法的には戦争状態ですし日米同盟があるとは言っても有事の際に日本のためにアメリカが戦争を肩代わりする可能性はほぼ無いからです。日本防衛のためにアメリカ国民が多数犠牲を出すとしたら世論も黙ってはいないでしょう。「何もしていないのにそんな理不尽な...」と一般庶民の立場としては思いますが「それじゃあ日本は過去に何をしてきたんだ!」と言われれば返す言葉がないとワタシは思っております。思い出されるのは満州事変の発端となった柳条湖事件で、あのとき日本は南満州鉄道を自ら爆破し、それを中国人(張学良)の仕業だとして侵攻して満州国を作り上げちゃったワケですから、こんな理不尽で酷い話はありません。そこまでやった国が逆に突然ロシアから攻め込まれたとしてもさほど世界世論は沸騰しないのではないかとも思います。中国・韓国だけが過去の償いを求めているのではなく、周辺国は多くが皆未だに第二次大戦の日本を許してはいないのかも知れません。あれは自分たちは知らないこと、先祖が勝手にやったこと、経済援助などを通じてもう十分にその禊ぎは済んでいる...と言ったところでやられた方はそうは見ないのではないでしょうか。時々このブログにも書いておりますが日本がこれまでずっと平穏無事に威張って来れたのはアメリカというジャイアンみたいな仲間がいて、もしオレに刃向かえば黙っていないぞという威嚇ができたためで、その背後で自身も経済大国に成長して逆らえない環境ができていたことによるものです。でも、ジャイアンはかつてほどの強さが無くなり、もうスネオ君を庇護する余裕がありませんし、経済が劇的なほど落ち込んだ日本という国に忖度する理由がどの国にも見当たらなくなってしまいました。未だに大国気取りでお金をばら撒くだけの外交を止められず、私腹を肥やすだけの政治をやってて未来はあるのでしょうか?毎度言いますが国会議員の全取っ替えが必要な時期に来ているのではないでしょうかねえ。やってしまったことはもう元には戻せませんが少なくともそうした事実があったことだけは皆が認識・理解していないと周りとうまく協調していくことなんてできません。今の日本は誰もが自分の生活に手一杯で、他人を思いやるゆとりを失っております。必死で自分だけの世界に閉じこもって目の前のゲームをクリアすることしか頭にない感じを受けます。ワタシもそうですが日本という国も世の中の流れの速さに翻弄されている気がするのはタダの杞憂ですか?だといいですけど...。