「ちょこちょこ走るよな」

アイツのもとへ駆け寄るあたしにアイツが言う


だって嬉しいんだもの

目の前にアイツがいる
それだけが。


笑顔で駆け寄るあたしに向けられる


アイツの優しい笑顔

見守るようなアイツの笑顔
2人が好きな歌を歌ってと約束した


約束通りアイツは歌ってくれた

歌がうまい人だけどキーが高いところは苦しそうに歌っていた


その頑張る姿が愛おしくてしょうがなかったの


それでも最後まで歌ってくれたアイツに

ありがとう

と言った




消えそうに 咲きそうな
蕾が今年も僕を待ってる
今もまだ掴めないあなたと描いた夢…
「アイツ、何を勘違いしたのか、俺に「mieと付き合ってんの?」って聞いたんだよ。なんでそうなるんだよってな」


そう言ってアイツは少し笑った


あたしも笑った


心がチクッと痛くなった。

でも笑う他に出来る事、言える事が思いつかなかったの


そんなあたしは弱いかな