今日は木曜日、訪問診療日です。むしむしと暑い日でしたが、無事終了しました。感謝!
先日も書きましたが、先週末、遠方はるばる琉球大学の先生方が下関まで来られていました。ランチを食べながらお話を伺うことが出来ました。その中で司馬遼太郎さんの話が出ました。何を隠そう私は大の司馬さんファンなのです。著書はほぼ全て揃えています。講演録などもほとんど揃っているかと思います。話の中で坂本龍馬が出てきました。当然私も龍馬は好きです。今後、教科書から名前が消えるらしく残念ですね、といった会話でした。坂本龍馬は司馬さんの「竜馬が行く」のイメージがあまりにも強烈すぎて他の龍馬像はなかなか描きにくいでしょう。私が好きな龍馬もやはり司馬さんの「竜馬」です。竜馬のした仕事の最も有名なものは薩長同盟でしょう。何がすごいのか?犬猿の仲の薩摩と長州を結びつける、という発想自体はそれほど奇抜ではありません。ある程度藩の力関係を理解して入れば浮かんだ案だと思います。実際、後に共に襲撃にあう中岡慎太郎も画策して動いていました。しかしうまく運びませんでした。なぜか?中岡はおそらく理を説いたのでしょう。理、つまり理屈では人は動かせないのでしょう。龍馬はどうしたか?龍馬は「利」を結びつけたのです。つまり経済的な繋がりを先に作ってしまったのです。利は理に勝るのでしょう。これは今の社会でも当てはまるのだと思います。さらに龍馬は自分が一介の浪人であることを十分自覚していたのだと思います。自ら自分の存在を重くする一つの仕掛けを作りました。海援隊です。人はやはりその人の持つバックグラウンドに惹かれます。龍馬はその辺りの人間心理も十分に理解していたのだと思います。この度の内容はほとんど司馬さんの受け売りですので悪しからず。やっぱり「竜馬」は魅力的ですね。