ついにゴールデンウィークが終わってしまいました。
皆さんどんな休日だったでしょうか？
私は故郷の兵庫に帰っていました。
地元には兄が住んでおりそこを寝ぐらにして色々出かけました。
今回は家族は下関で私だけ帰省しました。
一番の目的は両親の墓参りです。
父が亡くなった後、何回となく行った墓地ですが母まで亡くなり二回目の命日がきます。
母の知らない2年があっという間に過ぎて行きました。
墓参りの後、母方の先祖の墓がある明石の方へ行くことにしました。
母も生前兄の車で行っていたようです。
途中高速は事故渋滞。
時間はかかりましたが、車の中で、母を連れて行った時の様子など兄から聞きながら過ごしました。
天台宗の名刹、太山寺。
そのすぐ側が目的地です。
母は乳飲み子の時母親、つまり私にとっての祖母が他界。
その為親戚の家に養女にいって育てられています。
その為、実父のいる太山寺には夏休みなどに遊びに行っていたようです。
兄が車で母を連れて行った時も、懐かしがっていたようです。
ただかなり当時と変わっており実父の家の場所は特定できなかったとの事でした。
母が幼い時、ワクワクして過ごした場所、晩年になり当時を偲びながら歩いた場所をこの度兄とともに散策するのは、大袈裟に言えば時空を超えた交差点を歩いているような気分になりました。
さすがに母の幼少時代の姿を想像できるほど私のイマジネーション力はありませんでしたが、数年前母がこの古びた路地を記憶をたどりながら懐かしがって歩いている姿は、まぶたの奥に浮かんで見えるようでした。
そしてトトロの世界のような木の生い茂ったトンネルを抜けると墓地があります。
その中に母の元々の苗字が刻まれたお墓を見つけました。
そこには間違いなく私のルーツ、先祖の歴史がある、と不思議な気持ちで兄としばしそのお墓を見つめました。
自分たちがこの時代にこの地に立っているのには理由がある。
それは綿々と続いてきた歴史の中でその時代時代に懸命に生きてきた先祖がいて、命が引き継がれてきたからに他なりません。
初夏の青空の下、清々しい気分にさせてもらえたゴールデンウィークでした。