なんとなくネットを見ていたら、2000年のニュース記事を見つけた。よーく見てみると、ジャイアンツ戦の視聴率低下は2000年から始まっていたという。20年前からジャイアンツの人気は落ちていたということなのだろうか。
■記事の要約
ホークスから工藤、カープから江藤を獲得した読売ジャイアンツ。長嶋茂雄監督の背番号も「3」になって、ファンの関心も高いはず。開幕3連戦の視聴率も25%を超えるかと思った。ところが、開幕戦の視聴率は21%。1996~2000年の開幕3連戦の視聴率は低下傾向にある。
ところが、パリーグの試合は好調らしい。4月1日(土)に放送された西武の開幕戦は8.4%を記録。中継したテレビ朝日は「松坂大輔が投げたのが大きい」とコメント。
スカパープロ野球セットの加入者も増えている。ジャイアンツ戦は地上波で流れない時間(18時台と21半以降)しか中継してないけど、それ以外のファンには好評だ。
ベイスターズ戦と西武戦を中継する(当時)JSPORTSは「一昨年は横浜、去年は松坂人気でわれわれには追い風だった。ファンの多様化は確実に進んでいる」とコメント。
あるテレビ局のプロデューサーは「ジャイアンツの魅力が出るのは5月以降。そのときは数字も上がっているはず」とコメント。
今年はどうなるかわからないが、ちなみに過去3年の巨人戦の年間平均視聴率は、97年が20.8%、98年19.7%、99年20.3%と、大きな変化はない。
ジャイアンツ戦の視聴率低下とファン離れが加速したのは2003年から2006年頃だと思ったいた。だからこのニュースを見つけてちょっとビックリしています。一応、2000~2006年のジャイアンツとプロ野球関係の出来事を簡単にまとめてみた。
2000年 1位・日本一 18.5%
- ホークスから工藤・カープから江藤を獲得
- 長嶋茂雄監督の背番号は「3」に
- 日本シリーズは「ON対決」
2001年 2位 15.1%
- 長嶋茂雄監督が勇退
- ジャイアンツ主催試合がNHK総合とNHKのBSで中継されるようになる(現在も継続中)。
- 斎藤雅樹・槇原寛己・村田真一が現役引退
2002年 1位・日本一 16.2%
- 原辰徳監督が就任
- 日テレG+放送開始(それまでのCS放送の中継は日テレニュース24での18時台と21時半以降の中継のみ)
- 松井秀喜がオフにヤンキースへ移籍
2003年 3位 14.3%
- スワローズからペタジーニを獲得
- 阪神タイガースが18年ぶりに優勝。阪神優勝旋風。
- 原辰徳監督の不可解な解任
2004年 3位 12.2%
- 堀内恒夫監督が就任。
- 日本ハムが東京から札幌に本拠地移転
- パリーグがプレーオフ制度を導入
- ホークス小久保裕紀を無償トレードで獲得(ダイエーのせい?)
- 球界再編問題。近鉄球団が消滅。ナベツネの「たかが選手が」発言(朝日新聞の記者がはめた?)
- 新庄剛志のオールスターゲームでの「これからはパリーグです」発言
2005年 5位 10.2%
- ダンミセリが開幕戦逆転ホームランを浴びる。開幕5連敗。
- 堀内監督と清原和博の確執。ハイタッチ拒否事件。清原・元木など多くの選手が戦力外や引退などで退団
- 堀内恒夫監督が退任。
- 千葉ロッテがプレーオフを制し、その勢いのまま日本シリーズで4連勝(33-4のこと)
- ジャイアンツ主催試合がテレビ朝日で中継されるようになる(2008年まで)。日テレ独占中継の崩壊。
- 地上波ナイター中継がBSでの中継に変更になったり、深夜の録画中継に変更になったりする。
- JSPORTSで放送されていたスワローズ・ベイスターズの主催試合がフジテレビONE・TBSのCS放送チャンネルで放送されるようになる(ジャイアンツ戦除く)
2006年 4位 9.6%
- 原辰徳監督復帰。
- 開幕ダッシュに成功するも、視聴率は上がらず。
- 10連敗・8月には最下位に(その後持ち直した)。
- 日本ハムファイターズが北海道移転後初優勝・日本一
- ジャイアンツ主催試合がテレビ東京・BSテレ東で中継されるようになる(2008年まで)。全国中継の崩壊。
なんかアンチのブログみたい。悪いところを挙げただけです…
何が言いたいのか…ということなんだけど、
- 2000年から視聴率の低下傾向が続いていて2003~2005年の不祥事がトドメをさした
- 2001年3月にはプロ野球ニュース(フジテレビ地上波)が終了している
- 2003~2006年から低迷・カリスマ性あふれる球団にファンが流れた
- 民放キー局が2005年ころからCS放送での中継に力を入れるようになった
2000年のジャイアンツの人気ってどうだったんでしょう。実はまだ生まれていなかったので分からないんだよね。。。ただ、フジテレビ(地上波)が「プロ野球ニュース」を終了して「すぽると」にリニューアルするなど、もしかしたら陰りが見えていたのかなぁと思うところがある。詳しいところは分からないけど。
元々、陰りがあったところにトドメを差したのは不祥事・成績の低迷・カリスマ性あふれる球団の誕生だと思う。成績が低迷していたのに加えてタイガース・ドラゴンズ・日本ハム・楽天・ロッテに流れたように思える。だけど、こういうのって目に見えない。実際にそういう信憑性のある調査も見当たらない。というか、自分で書いていうのもなんだけど「カリスマ性」って何だろう。明確な定義がない…
実際に「弱いからやめた~」とか「ナベ●ネがクソだからやめてやる!」って言って辞めた人ってどれだけいるんでしょう。
そういう背景を知っているから不祥事や成績の低迷には敏感になってしまった…。またファンが減るんじゃないかとビクビクしている…
実際に今シーズンも低迷しているし…
後気になるのは、2002~2005年にかけてCS放送の中継にキー局がかなり力を入れるようになったところ。CS放送での中継がある程度儲けられるレベルまでいったということだと思う。それだけ見ている数がいるってことだと思うけど。視聴率の減少分をCS放送での視聴者数でカバーしているんだろうか。だったらジャイアンツの人気も落ちていないんだろうけど。
今回は愚痴っぽいので終わってしまったけど、こういうのって実態がなかなか見えずらいから分からない。でも、ファン離れは今結構気になっているところかな。視聴率のことも気になって仕方がない。