Watership Down by Richard Adams (Penguin)


この物語は、最初のうちはウサギの生態を挿入しながらストーリーが進んでいました。

でも、読み進むほどに擬人化が強くなり、それに加えて著者の姿がチラつくような記述が目につきました。


ウォーターシップダウンに辿り着いたウサギさん達のなかでも、特に何匹かを代表として、それぞれの性格設定がなされています。それ以外はその他大勢で、何匹ぐらいいるのかも分かりません。


たまたま助けた鳥さんから聞いた話で、統率力のあるリーダーに率いられた一団のウサギたちがいると聞き、そこへ行きたがった一匹のウサギ。実際にその集団に入ってみると、リーダーを頂点とした組織的な束縛と抑圧を受けることに気がつき、逃走を試みます。その際に、ウォーターシップダウンの仲間の力を借ります。


でも、この児童向け文学に、そのようなストーリーをなぜ加えたのか、ちょっと疑問です。それほど面白みのある話とは思えません。


最後まで読めば答えが出るかもしれません。