〈龍穴〉とはこの地球という大きな生命体から溢れ出した気であり、大地の息であり、大地と空が交流しているポイントでもあります。
古代の中国人には、そのポイントに色が付いて看えたのでしょうか⁉︎
いわゆる山の中に篭り、人の世を離れた仙人ですね。そういう人には、それら大地から吹き出す気の渦や色が看えていたようです。
かつて私も中国の山でお篭りをしたことがありますが、その時に知り合ったお坊さんは、山の動きと気の流れが看えると言っていました。その時の彼はまだ20代前半でしたが大したものです。彼の話と当時の私が知っていた龍脈の動きとは同じでしたから、彼の話は信用できます。
彼ら、先人達がそういう気の流れの場所を整理した時に、あるパターンが出てきた。それを体系化したものが、後世に伝わっている風水の〈尋龍点穴〉の法でしょう。
尋龍点穴とは、今、このブログで話している大地のエネルギーの溢れている場所を見つける方法のことです。
「先ほどまで山の中の道を登って来たのですが、いわばタテに歩いて来ましたよね。ここから、今度はヨコに歩きましょう。
今、見つけたその波のようないくつかの盛り上がりの端と端を探せば、中心が分かりますよね〜。
どうでしょうか?」
と話して、その波打つ地面を指差しながら、生徒さんと一諸に歩きます。
と私は立ち止まると、生徒さんも立ち止まりました。
「どうですか?」
すると生徒さんは、周りをぐるっと見渡しながら、
「うーん。
確かに、ここが一番盛り上がっていますね。ここが一番高いということですね!」
「そうです!
この一番高いところが、龍脈の芯です。あとは、この芯に沿ってもう一度、タテに歩いて行くと龍穴が見つかります。
龍脈はうねっていて、いわば動です。それに対して、龍穴は静となるので、止まった場所であり少し平らになっているのです」
と、3人でその波のようにうねっている強い龍脈の上を歩いて行くと‥‥。
な、何と、その本来地面が盛り上がっている場所が、そこにはトイレが建っていました。
龍穴、その大地のエネルギーが吹き上がっている場所にトイレです。
龍穴というのは、大地が何万年も費やして、いわば大地の気が醗酵した場所なのです。
龍脈は坂になっていて、建物を建てにくいのですが、龍穴は往々にして平らになった場所に地面が少し盛り上がる形をしているのです。
ここでは、その平らになった所にトイレが建てられてしまったようです。
‥‥実は、長野県にある戸隠山で、一番良いところを探したことがありますが、とても残念なことに、そこもトイレが建てられていたのです。私には、もうそれが悲しくて悲しくて、その夜はなかなか眠れませんでした。
風水が分かってきて、山と龍脈の動きが分かってくると、いつの間にか自分の気が大地の気とも同調しているので、こんな形になっていると何か辛くなってくるのです。

