過去に何度も書いていることなんだけども。
未だにどうしても、実に8割の人がまんまと騙されてしまったということが信じられない。

よく言われるのが、テレビや新聞などしか情報源のない人は騙されるんだ、というもの。
しかし、現代ではそんな人は余程の高齢者でもない限りいくらもいないだろうということは以前に書いた。
まんまと騙された人は高齢者ばかりではない。

どうも納得がいかない。
そう考えるしかない、といったようなある種無理やりな、後付けの説明のように感じるのだ。
そういう人もいる、という次元では何の疑問もないが、そんな人が8割もいる理由としては納得がいかないのだ。

こういうツイートがあった。

 


自分の頭で考える教育を受けていない。というわけだ。
確かに日本の教育はそうだろう。

でも、この説明も納得がいかない。
例えば、僕自身が自分の頭で考えることができているとすれば、僕は何か特別な教育を受けたからなのか?
違う。僕はごく一般的な教育しか受けていない。
素晴らしい特異な教育者に出会ったのか?出会っているとは思えない。
何か特別な環境にあったのか?違うと思うな。

「教育が悪い」「教育のせいだ」というのは、よく言う「俺が悪いんじゃない、社会が悪いんだ」的なニュアンスを感じる。
根本的に違うと思う。

反面教師という言葉がある。
教育が悪くとも、社会が悪くとも、それを悪い見本として自らを律するのは、ちゃんと実践できるかはともかく、
程度の差はあるにせよ、どんな人であろうとも当たり前に実践しているはずだと思うがな。違うのかね?

確かにそういう一因はあるだろうし、そういう自分の頭で考えない人もいるのは確かで、一部そういう人もいるという次元では何も疑問はない。
でもそんな人が実に8割もいる理由としては納得がいかないのだ。
これも同様に、そう考えるしかない、といったようなある種無理やりな、後付けの説明のように感じるのだ。

ただ、現実として8割の人が騙された。
この信じがたい現実をどう説明するのか?となると、上記したような無理やりな説明にしかならないということなんだろう。
要するに説明できないのさ。

そしてね、この無理やりな説明というのは、
要するに「8割の人は馬鹿だから」と言っているのと同じだ。
これは説明になっていない。
説明すべきは、8割の人が馬鹿かのように騙された理由であり、
仮に8割の人が馬鹿だとするなら、8割の人が馬鹿な理由だ。