パリのキャバレー「シャ・ノワール」は、シャンソン歌手でもある"アリステッド・ブリュアン"経営で、そのシャノアール(シャ・ノワール)に出入りしていた、ロートレックとスタンラン。



January , 2018 at Yurakucho Tokyo , JAPAN
写真はモノホンのシャノアール(黒猫)のポスターで、ずっとロートレック作品と思っていたがスタンラン作でありながら、ポスター左下部に「π」に似た「R」の刻印(リトグラフ)、つまりロートレックのサインが記されている。

この謎が、未だに溶けない。

19世紀末から1900年頃に印刷技術が発達し、書籍や楽譜、ポスターがパリを賑やかにした。



ロートレックのはめ込み



モノホンのロートレック

100年前の彼らの印刷物は、現在200万円程で取り引きされており、コレクターも存在する。

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19世紀末頃、英国からフランスへ進出してきた
bicycle chain(自転車のチェーン)メーカー「シンプソン」がロートレックにポスターを依頼したが、シンプソンと聞いて、あれ?モーターバイクのヘルメットや自転車のヘルメット、それにバイクウェアのメーカーじゃね?

と思ったが、どうやら違うみたいだ。

チェーンといえば、
チェーンやパーツ洗浄にオススメするのは、試薬リグロインで、MIDが脱脂に使用している。


(写真はカムチェーンを脱脂して作った首輪)

石油系のアセトンやCRC、灯油などは含水性があり、脱脂効果も見た目がキレイになるだけ(実験済み)、これらは含水性があるため洗浄後も錆が発生しやすい。リグロインは含水性がゼロであり、本体の劣化も無いため、シール剥がしは3秒、筆にこびりついた最強ボンドもあっという間に剥離し、筆は劣化しない。漆の時は、キャノーラ油とリグロインを順番に使用すれば、素晴らしい洗浄効果と劣化も防げるが、ゴム系の容器はボロボロになるので、ガラス瓶などがオススメである。

私MIDは薬品類に樹脂系スポイドは使用せず、ガラス製の「駒込ピペット」を使用している。上部の赤いゴムを交換する前に先端が割れてしまうので、赤ゴムの予備を買うより、ピペット(スポイド)の予備を準備しておいたほうが良い。ピペットもすぐに割れないように、中途に革のストッパーを噛ませて、作業中に無意識にピペット先端を容器にぶつけないように改造してある。


脱脂後には付着物質の最下部(10nm~100nm=1mmの1万分の一)に入り込むフッ素で表面コーティングし、テフロン系かシリコン系のルーブで潤滑させる。値段は倍くらいだが、たかが1台のバイクやフィッシングリールのメンテナンスであれば、千円が2千円になった程度、工具やメンテナンスはケチらない。楽器にも同じ処理をしている。

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ロートレックは、娼婦宿に入り浸り、アルコール依存症で36才でこの世を去った。



(ロートレック、ピカソ、芸術家が住んだ街モンマルトル)
November , 2017 Paris