今日は、横浜の石川町にある画廊、ギャラリーARKで開催している「アウラ展」について書きたいと思います。
(会期 10月5日(木)~10月14日(土)日曜休廊)
アウラ展は、毎年、この時期にギャラリーARKで行われる若手作家による女性画のグループ展で、個性的な作品を拝見できる楽しみな企画展です。
今回の出展作家は、五十音順で、井上知美さん、北川朔さん、北島優子さん、鈴木純子さん、徳田明子さん、中園ゆう子さん、春木彩香さん、渡邊浩香さんの方々になります。
それでは、作品を紹介させていただきます。
まず、中園ゆう子さんの作品です。
「式神図 獅子・獬豸」中園ゆう子 紙本着彩 F4
故事や伝説を題材にして、細密に飾りたてた少女を描く中園ゆう子さんの作品です。
大きな目をした少女の両耳には、耳飾りのようにそれぞれ神獣がつながれています。
その神獣は、絵の題の通り、左耳には獅子、右耳には獬豸(かいち)と思われます。
獬豸(かいち)についてネットで調べてみると、「中国の想像上の霊獣。一角を持つ麒麟に似た一角獣。人の善悪を理解する力に長けている。麒麟のように鱗で覆われておらず、代わりに全身は羊のようにもこもこ。そのため日本での別名は神羊。」との記載がありました。
確かに、右耳の神獣は、角があるので、「獬豸」と思ったところですが、この2頭の神獣を描いた理由は流石に不明ですので、中園さんのお話を伺えたらと思いながら拝見しました。
中園さんの作品はもう1点、展示されていました。
「桐の花の在る処」中園ゆう子 紙本着彩 SM
次は、徳田明子さんの作品です。
「黒い森の白魔女」徳田明子 水彩 F3
水彩画で、清楚な女性や、妖艶な女性、あるいは怨念を感じさせる女性など描かれる徳田明子さんの作品です。
今回の作品は、その作品名の「黒い森の白魔女」からすると少し怖い作品と思いましたが、魔女の雰囲気を纏った美しい女性が描かれています。
この日、久し振りにお目にかかった画廊主の濱田さんといろいろお話をしましたが、この作品は手が良く描けているし、流石だとのお話をされていました。
徳田さんの作品は、もう1点、外から見えるショーウインドウに展示されていました。
「Dusk sky」徳田明子 ミクストメディア F4
次は、北島優子さんの作品です。
「勿忘草色に溶ける」北島優子 雲肌麻紙に墨・岩絵具・アクリル F4
日本画で、古風あるいは現代的で、妖艶な女性を描く北島優子さんの作品です。
今回は、3点の出展がありますが、いずれも、それぞれに妖艶な雰囲気の作品で、こちらの作品は、北島さんの作品に登場することが極めて多い真珠が描かれています。
「完熟の美学」北島優子 天竺綿に墨・岩絵具・アクリル SM
こちらの作品は、真珠は描かれていないようですが、北島さんのこだわりを感じさせる作品です。
以下、他の方の作品を1点ずつ紹介させていただきます。
(申し訳ありませんですが、井上和美さんの作品は写真を撮り忘れていました。)
「昼下がり」北川朔 紙本彩色 F6
「fragment」春木彩香 綿布着彩 F6
「夜にもあなたを想う」渡邊浩香 紙本着彩 F4
「恋慕2」鈴木純子 天竺綿、水干、岩絵具 F4
以上、雑駁になりましたが、久し振りのARKさんの展示を楽しませていただきました。
最後に、ギャラリーARKさんのHPアドレスを展示させていただきます。
HPには今回の全作品が紹介されています。