2011年3月某日 この日、うちの家族は、私を除いて、九州へ泊まりの旅行でした。

したがって、その日の夜は、私とピーちゃんは、二人で留守番をする予定でした。


その日の夕方、職場で、大きな揺れがありました。

東日本大震災です。

そのときの、私の職場は、神奈川県の内陸にある厚木市にあり、地震による被害はほとんどなかったのですが、それでも、経験したことのない大きな揺れを感じました。

結局、交通機関もストップ。その日は職場に泊まることとなりました。


ピーちゃんは、大丈夫だっただろうか、自宅の町田市も、さほど大きな被害はなさそうだったし、その日は、飲み会で帰りが遅い予定だったので、ピーちゃんのえさは十分なはずでした。


心配でしたが、東北地方の被害の大きさを、報道により目の当たりにしていたため、あまりピーちゃんのことは気になりませんでした。


翌日の昼過ぎ、家に帰ると、ピーちゃんの籠をおいている部屋は、大変な状態でした。

本棚は倒れ、棚の上のものもたくさん散らばり、籠の上も、ものがたくさん落ちていました。

幸いにも、籠自体は無事で、ピーちゃんもけがもなく、無事でした。


でも、何かおかしいと感じました。いつも、元気に鳴いているピーちゃんが全然鳴かないのです。

ピーちゃんもショックだったのでしょう、完全に失語症(?)になっていました。


九州から帰った家族も、失語症のピーちゃんを見て、さめざめと泣きました。

ごめんなさい・・・


1週間ぐらいしたら、ピーちゃんは、元気を回復し、毎日、楽しそうにピーピー鳴いていました。

でも、この事件があった頃から、ピーちゃん1匹だけだとかわいそうかなと思うようになりました。




まだ、小さい頃のピーちゃん