花展「2024 花ものがたり」いけばな池坊展 の様子をご紹介しています
今回は池坊の歴史からお話したいと思います
いけばなは、京都・六角堂で僧侶が仏前に花を献じていたことから始まったと言われています。
その池のほとりに本坊があったことから「池坊」と呼ばれることになりました。
室町時代になると、建築様式の変化とともに、花は座敷装飾として発展。
池坊専応(いけのぼう せんおう1482年~1543年)が華道の理念を確立し、いけばなの道が示され、今なお受け継がれています。
ー池坊いけばなの精神ー
池坊には、「枯れた花にも華がある」という理念があります。
美しい花を、単に賞翫(しょうがん 事物の美しさ・良さなどを味わい楽しむこと。めでること。)するだけでなく「蕾は未来に花開くもの。枯れた花は生きてきたプロセスを経たもの。」と捉えたものです。
草木の時折の姿に美を見出すこと。
日本人特有の「詫び・寂び」にも通じるこの眼差しが、池坊の花をいける心であり、大切な理念です。
※池坊華道会パンフレットより
ーいけばな発祥の地ー
池坊の本拠地は、聖徳太子が建立したと伝えられる京都の六角堂にあります。
初代の住職は遣隋使の小野妹子と言われており、代々池坊の家元は、六角堂の住職も務めています。
※池坊華道会パンフレットより
京都 六角堂
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花展の生け花は、掛け花(かけばな)を見ていきましょう
掛け花(かけばな)とは、壁、柱などに花器を掛けて、花を生ける生け花の形式です
壁を使うことで、花器より下の空間にも草木を生けることができます
立花(りっか)の掛け花です
柳や・・
レンギョウの枝を長く垂らし、空間を大きく使っていますね
鑑賞する目線が高くなることで、植物の形や色が白い壁に際立っています
掛ける花器によって、印象も変わりますね
自由花(じゆうか)では、自由な発想で、植物以外の物を使って楽しい生け花になります
木製の糸巻きとカラフルな糸で、楽しい自由花になっていますよ
敢えて、花器を隠して大胆な空間の使い方をしています
深紅の花が効いてますね
掛け花は、大きな空間の使い方に創意工夫がされ、植物たちが浮かび上がっているような錯覚を覚えます
花器と生けられた植物が一体となった生け花です
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くーちゃんが、いつものお気に入りの場所で寝ています
穏やかな顔をしています
暫く時間が経ち、同じ場所を覗くと・・
今度はなっちゃんがいました
くーちゃんのお気に入りの場所だからか、遠慮気味に座っています
くーちゃんがいないから寛いでいいよ
そのあと、なっちゃんが眠りについていました
仲良く使ってね・・
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今日の午前中は、激しい雨が降り、傘を差す人たちも傘をもつのに必死な状況でした
一転、昼には風雨も止み、お日様が照り付けてきました
気温もぐんぐん上がり、暖かい~
桜の開花も近いかな・・
皆様、良い週末をお過ごしください