米紙ニューヨーク・タイムズが年明け早々のオピニオン欄に、「日本の失敗という神話」という論考を掲載していた。日本をよく知るジャーナリストのイーモン・フィングルトン氏が、バブル崩壊後の日本は実はうまくやってきたのではないかと論じている。たとえば-。
≪「日本の失敗という神話」≫
一、過去20年間に日本の平均寿命は4・2歳も伸びた。生活の洋風化にもかかわらず、今や日本人はアメリカ人よりも4・8歳も長生きである。
一、最速のインターネットサービスが利用可能な世界50都市のうち、38都市が日本にある。
一、失業率は4%台で、アメリカの約半分である。
一、「失われた数十年」に、東京では150メートル以上の高層ビルが81棟建設されたが、これはアメリカの主要都市を上回る。
一、ミシュランの三つ星店は東京には16店もあるが、2位のパリは10店である。
いわく、「日本は失敗した国」という認識で日本を訪れると、皆アメリカ人よりいい服を着ているし、最新のいいクルマに乗っているし、「これほど多くのペットが甘やかされているのを見たことがない」と、衝撃を受けるのだそうだ。
確かに、日本を訪れる外国人の多くが「この国のどこが不況なんだ」と不思議がるのは、よくある光景である。ただし、このような日本再評価論が登場するのは、あくまでアメリカの自信喪失の裏返しでもあることを忘れてはならないだろう。
俺もそう思う!
日本人はなんか
「マイナス思考が知的」
的な、ヘンなイメージをもっている気がする。