三角合併とは | 行政書士受かって調子に乗って司法書士を勉強するブログ

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基本の合併の仕組み

 

まず、通常の合併から整理。

  • 合併とは、ある会社(存続会社)が他の会社(消滅会社)を吸収し、一つの会社になること。
  • 存続会社:合併後も存続する会社
  • 消滅会社:合併後に解散する会社

通常の合併では、消滅会社の株主は存続会社の株式を受け取る。

 

三角合併とは?

 

三角合併は、もう一つの会社(親会社)が関与する特殊な合併のこと。

3つの会社が登場する。

 仕組み

  1. 親会社:存続会社の親会社。存続会社の株式をたくさん持っていて、存続会社を支配している会社。
  2. 存続会社:消滅会社を吸収する会社。
  3. 消滅会社:合併後に消滅する会社。

三角合併の流れ

  1. 合併の決定

    • 存続会社が消滅会社を吸収することを決定。
  2. 株式の交付

    • 消滅会社の株主に、存続会社の株式ではなく、親会社の株式を交付

 

なぜ親会社の株式を交付するのか?

  • 親会社の株式を交付することで、消滅会社の株主は親会社の株主になる。
  • これにより、消滅会社の株主は広い意味でグループ全体の株主になるため、統合後のシナジー効果を期待できる。

 

具体例

例:株式会社A(存続会社)、株式会社B(消滅会社)、株式会社甲(親会社)

  1. 合併の計画

    • 株式会社A(存続会社)が株式会社B(消滅会社)を吸収合併する。
  2. 親会社の株式を交付

    • 株式会社Bの株主には、株式会社Aの株式ではなく、株式会社甲(親会社)の株式を交付します。

 

 株式会社甲(Aの親会社)

    ↑ ↓ 

 株式会社A(存続会社)

    ↑ ↓ 合併

 株式会社B(消滅会社)※ドロン(消滅)

 (株)Bの株主は(株)甲の株式をゲット→(株)甲の株主になる

  1. 合併前:

    • 株式会社甲が株式会社Aの親会社。
    • 株式会社Aが株式会社Bを合併する計画。
  2. 合併後:

    • 株式会社Bは消滅し、その株主は株式会社甲の株式を受け取ります。
    • 株式会社Aは株式会社Bの資産や負債を引き継ぎます。

 

三角合併のメリット

 

  1. スムーズな統合
    • 親会社の株式を使うことで、広範なグループ統合が可能になる。
  2. 株主の利益
    • 消滅会社の株主は、親会社の株式を保有することで、グループ全体の利益に参加できる。

 

まとめ

 

三角合併は、親会社の株式を消滅会社の株主に交付する合併のこと。これにより、消滅会社の株主は親会社の株主となり、グループ全体の一体感を高め、シナジー効果を期待できる。三角合併は、通常の合併よりも柔軟な統合手段として活用されるのだ。